どっち買う!? 新車のSUV「ヴェゼル」購入予算200万円台なら、3年落ちの輸入コンパクトSUV「BMW X2」も狙える!
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:茂呂 幸正・ビーエムダブリュー・MOTA編集部
大人気のSUVは、もはや一過性のブームではないのはご存知の通り。販売の主流となってから長く時間も経っており、世代交代も続々と進んでいる。2013年に登場し、国産SUV市場で何度も販売台数No.1を記録した大ヒットSUV「ホンダ ヴェゼル」も、2021年にフルモデルチェンジを行なった。そのヴェゼルは、227万円のガソリンエンジン「G」(FF)から、329万円のハイブリッド車(e:HEV)の「PLaY」(FF)までを用意。装備充実で売れ筋の「e:HEV Z」(FF)は289万円である。一方この予算だと、輸入コンパクトSUV「BMW X2」の中古車も、3年落ち・低走行で十分に射程距離に入ってくるのだ。
憧れの輸入車ブランドのクルマが、思いの外リーズナブルに手に入るとしたら……あなたならどっちを選ぶ!?
スポーティなクーペ・ルックのコンパクトSUV「BMW X2」
かつてはセダンを補完するラインナップというイメージだったBMWのSUV「Xシリーズ」。現在では「X1」から「X7」までが設定されており、もはやBMWの基幹シリーズにまで成長した。
X2は、末弟X1をベースに、よりスポーティな性格を与えられて2018年に登場、同年から国内販売を開始したコンパクトSUVで、ルーフをカットしたようなクーペ・ルックが特徴だ。BMW自らが「伝統と創造性の融合」をうたうだけのことはあり、Cピラーに貼られたエンブレムや、BMW史上初の「逆台形型キドニーグリル」など、デザイン的な見所も多い。
X2のパワートレーンは、X1同様に横置きのFFを基本設計とし、「xDrive」と呼ばれる4WDモデルも設定。エンジンは当初ガソリン版では1.5リッター直3ターボが2種(140ps/192ps)、のみだったが、のちに2リッター直4ターボ(306ps)、2リッター直4デーゼルターボが2種(150ps/190ps)も追加設定された。
3年落ち・走行3万キロ以内・上限350万円で132台の「BMW X2」がヒット!2018年モデルでは新規車検付きも数多く流通
3年前の2018年から国内販売が始まったBMW X2の中古車は、ちょうど1回目の車検を迎えるタイミングということもあり、新規車検を付けて販売されているクルマも多くみられる。まさに絶好の買い時といえるのだ。そこで、さっそく中古車検索サイトで調べてみることにした。
検索条件は、3年落ち・走行3万キロ以内という設定にしてみた(2021年7月22日現在 MOTA調べ)。
走行距離3万キロ以内、2018年式までの「BMW X2」の中古車を検索!
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名:BMW X2(2018年モデル)
・モデル:2018年5月~
・年式:平成30(2018)年~令和3(2021)年
・走行距離:~最大3万キロまで
・価格帯:250万円~350万円
・修復歴:なし
(2021年7月22日現在 MOTA調べ)
新車なら500万円台! 192psエンジン・Mスポーツサスを備える「MスポーツX」もチョイス可能
上記条件で検索したところ、3年落ち・走行3万キロ以内という検索条件で、さらにヴェゼルの最上位価格帯をカバーする上限350万円以内で、132台の「BMW X2」がヒットした。
気になる内訳では、ベースのガソリンFFモデル「sDrive18i」が268万円を皮切りに、Mスポーツによるハードなサスペンションを持つスポーティモデル「MスポーツX」も購入可能だ。
またディーゼルターボエンジン搭載の18d xDrive MスポーツXも約20台がヒット。ハイブリッドのヴェゼルを探していてロングドライブ派の方なら、高効率なディーゼルは検討の価値ありだ。
MスポーツXには、140psエンジンでFFの「sDrive 18i MスポーツX」と、同じ排気量ながらハイチューンにより192psを絞り出し、さらに4WDを組み合わせる「xDrive20i MスポーツX」がある。ヴェゼルの売れ筋価格帯280万円〜300万円では、「xDrive20i MスポーツX」は12台もヒットする。
エクストリームスポーツからヒントを得たという、スポーツ・オフローダー的な精悍なルックスでハイパワーという、魅力たっぷりの「xDrive20i MスポーツX」の新車価格は531万円(2021年7月22日現在)なので、中古ではとてもお買い得感が高い。
しかもこの中には、BMWの正規輸入ディーラー販売する認定中古車も数多く含まれる。認定中古車なら購入後の保証も充実しているため、初めて輸入車を選ぶというユーザーにも安心である。
BMW独自の「SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」という考えも斬新
百花繚乱のSUV市場では、昔ながらの無骨な「四輪駆動車」もあれば、乗用車的感覚が強いクーペスタイルの車種まで千差万別。ひとことでSUVといっても様々なモデルがあるのだ。X1からX7をラインナップするBMWでも、奇数は「「SAV(=スポーツ・アクティビティ・ビークル)」、偶数を「SAC(=スポーツ・アクティビティ・クーペ)」と称して区別している。
BMWのSACはSUVが本来持つ実用性の高さを残しつつ、都会的なクーペのエッセンスを融合したモデルで、一番小さなSACであるX2でも、その要素が十分詰め込まれているのだ。SUVの実用性は欲しい、でもスタイリッシュなクルマが好みで、さらにプレミアム感も欲しいというユーザーには、X2という選択肢は魅力的に映るはずだ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:茂呂 幸正・ビーエムダブリュー]
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