RX/GLE/X5を徹底比較 ~存在感抜群のLサイズラグジュアリーSUV~(3/4)

RX/GLE/X5を徹底比較 ~存在感抜群のLサイズラグジュアリーSUV~
レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク 画像ギャラリーはこちら

レクサス車とあって内装は上質に造り込んだ

レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレークレクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレーク

RXのインパネの造形は、中央部分のシルバーと革製の装飾が複雑に入り組むが、セダンのISほど繁雑な印象はない。上級ブランドらしく細部までていねいに造り込んだ。

前席はサイズに余裕があって快適に座れる。肩まわりのサポート性も良く、背もたれの下側は腰を包む形状に仕上げた。Fスポーツの前席は少し硬めだが、ボリューム不足はない。標準タイプの前席はLサイズセダン風で、適度に柔軟に仕上げた。

後席は背もたれの角度を一番立てても、少し寝ている印象がある。座り心地は、柔軟性が少し乏しい印象もあるがおおむね快適だ。

身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ半。床が少し高いので座面との間隔は十分といえないが、足元空間が広いから膝の持ち上がる窮屈な姿勢にならない。もう少し座面に体を沈ませたり、座面の前方を持ち上げると、大腿部の支え方がさらに向上する。

装備はレクサスとあって全般的に充実させた。緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、センサーとしてミリ波レーダーと単眼カメラを使う。車両だけでなく歩行者を検知することも可能だ。

車線逸脱の警報も行い、逸脱時には元の車線に戻れるようにステアリングの支援操作も行う。

オートマチックハイビームも備わるが、周囲の明るさなどを検知してロー/ハイビームを自動的に切り替えるだけ。対向車や先行車の部分だけをシェードで隠して相手方の眩惑を抑え、ハイビームの状態を維持する機能は採用していない。

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レクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレークレクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレークレクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレークレクサス RX200t ”F SPORT” ボディカラー:ホワイトノーヴァガラスフレークレクサス RX450h ”version L” ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン

内装は上質で安全装備と運転支援の機能が大幅に進化

メルセデス・ベンツ GLE 350 d 4マチック ボディカラー:カバンサイトブルーメルセデス・ベンツ GLE 350 d 4マチック ボディカラー:カバンサイトブルー

GLEのインパネは機能的にレイアウトされている。中央の高い位置にモニター画面を配置して、その下側にカーナビやオーディオ、さらに空調と並ぶ。空調のスイッチはダイヤル式で手探りの操作がしやすい。

センターコンソールには、ダイナミックセレクトと呼ばれる走行モードのダイヤル式切り替え機能も備わる。またモニター画面を使った各種の機能を、パソコンのマウス状のタッチパッドで操作することも可能だ。

ATのレンジ切り替えは、ステアリングホイールの奥側に装着された短いレバーで行う。慣れれば機能的な不満はないが、最初は少し戸惑うかも知れない。

前席はサイズに余裕を持たせた。座面はかなり長く、小柄なドライバーはペダルの操作性を確認したいが、体格に合えば大腿部のサポート性も良いので快適だ。

両脇のサイドサポートも大きい。背もたれの下側には腰の張り出しを調節する電動ランバーサポートが備わり、上下調節も可能とした。座り心地はさほど柔軟ではないが、ボリューム感があって快適に座れる。

後席は適度な柔軟性を併せ持つ。ドイツ車の後席はセダンを除くと全般的に硬いが、GLEは違和感を抑えた。床が高めで座面との間隔は不足するが、後席に座った同乗者の足が前席の下に収まりやすく窮屈な印象はない。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座った同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ少々だ。

装備は安全面が注目される。車両の前後方向に周波数の異なる複数のレーダーセンサーを装着して、前方については2個のステレオカメラも加えた。前方の歩行者や車両、後方の車両を把握して注意を促す。

またステアリング操作の支援機能も備わり、手を添えていると車線に沿って自動的に操作される。ただし両手を10秒以上にわたり離していると警報が鳴る。あくまでも運転支援で、自動運転ではないからだ。

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メルセデス・ベンツ GLE 350 d 4マチック ボディカラー:カバンサイトブルーメルセデス・ベンツ GLE 350 d 4マチック ボディカラー:カバンサイトブルーメルセデス・ベンツ GLE 350 d 4マチック ボディカラー:カバンサイトブルーメルセデス・ベンツ GLE 350 d 4マチック ボディカラー:カバンサイトブルーメルセデス・ベンツ GLE 350 d 4マチック ボディカラー:カバンサイトブルー

BMWとしては内装は開放感が伴い座り心地も快適

BMW X5 xドライブ 35d xライン ボディカラー:ミネラル・ホワイトBMW X5 xドライブ 35d xライン ボディカラー:ミネラル・ホワイト

X5のインパネデザインは、セダンを主力としたほかのBMW車と共通性がある。インパネの中央部分が少しドライバーの方を向くので、左端のスイッチにも手が届きやすく視認性も良い。

BMW車の場合、スポーティー感覚を強めるために、インパネの造形に引き締まり感を持たせることが多い。その点でX5は、基本的なレイアウトはセダン系と共通ながら開放感が伴い、価値観が少し異なるように受け取られた。

試乗したグレードはxドライブ35d xライン。前席はサイズを十分に確保したが、それでもなお座面の前側を伸ばす機能が装着される。BMWらしく肩まわりのサポート性も高い。座り心地も体が座面が相応に沈み、硬さがちょうど良く感じられる。

後席は床と座面の間隔が不足気味。体が座面に相応に沈むが、大腿部のサポート性は少し下がる。

身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ少々だ。従ってファミリーカーの実用性は妨げない。荷室にコンパクトな3列目のシートを装着することも可能だ。

装備では衝突回避の支援機能を用意した。歩行者や車両に接近すると警報を発し、被害軽減ブレーキを作動する。

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BMW X5 xドライブ 35d xライン ボディカラー:ミネラル・ホワイトBMW X5 xドライブ 35d xライン ボディカラー:ミネラル・ホワイトBMW X5 xドライブ 35d xライン ボディカラー:ミネラル・ホワイトBMW X5 xドライブ 35d xライン ボディカラー:ミネラル・ホワイトBMW X5 xドライブ 35d xライン ボディカラー:ミネラル・ホワイト

内装・装備の総評

今回取り上げた3車種には、悪路走行で駆動力を高める副変速機は備わらない。そのため分類上は都市型SUVに含まれるが、床は高めだ。特に後席は前席に比べてドアの開口部も少し狭く、乗り降りがしにくく感じる。購入時には乗降性を確認したい。

床の高さは居住性にも影響を与える。全高は全車が1700mmを超えるが、後席は全般的に床と座面の間隔が不足気味。足元に狭さはないが、ボディが大柄な割に広いともいえず、空間効率はいまひとつだ。

例えばレクサスの場合、後席の居住性はRXでもひとまわり小さなNXでも大差はない。大柄なSUVは外観の存在感が強く、大排気量エンジンも用意され、直進安定性や乗り心地も優れているが、取りまわし性では不利になる。

なのでSUVを買う時は、気に入ったブランドの中で複数のサイズを試すと良いだろう。

安全装備は全般的に充実して、緊急自動ブレーキも備わる。特にGLEは、前後左右に複数のセンサーを取り付けて、ステアリングの制御も行う。

各車種ともに安全装備のセンサーを利用して、車間距離を自動制御するクルーズコントロールも装着した。高速道路などで利用すれば、アクセルとブレーキのペダル操作をクルマに任せられる。

ただし突発的な危険が生じた時は、ドライバーが自分で急ブレーキを作動させねばならない。この時の条件反射として、ドライバーは「アクセルからブレーキペダルへ」という足の移動には慣れているが、「床からブレーキペダルへ」という操作には不慣れだ。

そのために足を床に投げ出していると急ブレーキの操作が遅れやすい。クルーズコントロールが作動している時でも足は常にペダルへ向けておき、急ブレーキに対応できるようにしたい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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