トヨタ プリウス vs 日産 リーフ どっちが買い!?徹底比較(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
トヨタ プリウス vs 日産 リーフ/安全装備比較
装備については、安全面の進化に注目したい。
プリウスはToyota Safety SenseP(トヨタセーフティセンスP)をSとEにメーカーオプション、A以上のグレードには標準装着した。ミリ波レーダーと単眼カメラを使うことで、緊急自動ブレーキを高速域でも作動させて歩行者も検知する。車間距離を自動制御できる全車速追従機能付きのクルーズコントロールも採用した。
対するリーフもエマージェンシーブレーキを全車に標準装着。
単眼カメラを使って時速80kmを上限に、緊急自動ブレーキを作動させる。カメラ方式だから歩行者にも対応しており、車線逸脱の警報を発することも可能だ。
トヨタ プリウス vs 日産 リーフ/燃費・航続距離比較
JC08モード燃費については、フルモデルチェンジとあってプリウスが数値を向上させた。
従来型は売れ筋のSやGが「30.4km/L」、軽量化などによって燃費向上に重点を置いたLが「32.6km/L」であった。 これが新型では売れ筋のSやAが「37.2km/L」(4WDは「34km/L」)、最も価格の安い燃費性能に重点を置いたEが「40.8km/L」になる。
売れ筋グレードで見た場合、新型プリウスの燃費向上率は先代型の114%に達し、数値上は燃料代を約12%節約できる。1.5リッターエンジンをベースにしたコンパクトなトヨタアクアのJC08モード燃費が「37km/L」だから、プリウスはミドルサイズでありながら効率が高い。
一方、リーフも先ごろのマイナーチェンジでリチウムイオン電池を進化させている。
電気自動車は以前から航続可能距離の短さが指摘されていたが、リーフは駆動用リチウムイオン電池を2種類に充実させた。従来から設定されている総電力量が24kWhの仕様に加えて30kWhも設けた。
1回の充電で走れる距離は、JC08モード走行で24kWhが「228km」、30kWhでは「280km」まで伸びる。後者であれば行動半径を大幅に広げることが可能だ。
30kWhの価格は24kWhに比べて39万4200円高いが、経済産業省による補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)が、24kWhは27万円で30kWhは51万円に増える。
従って39万4,200円の価格上昇の内、24万円は補助金の差額で取り戻せる。実質的な負担増加は15万4200円だ。となれば30kWhは魅力的だと思う。
トヨタ プリウス vs 日産 リーフ/価格比較
車両価格も比べよう。
プリウスで売れ筋になる2WDの「S」は、実用装備を装着しながらニッケル水素電池の採用でコストダウンを図って「247万9,091円」だ。これに緊急自動ブレーキを作動できるToyota Safety Sense P(8万6,400円)、ナビレディセット(3万2,400円)、カーナビ本体(ディーラーオプションで25万円前後)を加えると、合計で約285万円になる。
一方、リーフで売れ筋のグレードには緊急自動ブレーキを作動できるエマージェンシーブレーキ、EV専用のカーナビが標準装着されて、「X(24kWh)」の価格は「325万4,040円」だ。ここから27万円の補助金を差し引くと約「298万円」になる。
航続可能距離の長い「X(30kWh)」は「364万8,240円」で同じく51万円の補助金を差し引くと約「313万円」だ。
リーフのXやGは装備を充実させて、なおかつ補助金の交付も受けられるから、特にX(24kWh)の場合、プリウスSとの実質価格差は13万円程度に収まる。
なお、充電インフラもリーフが発売された2010年に比べると充実してきた。
2015年8月現在で、急速充電器は全国に約6,000基(この内の1,700基は日産の販売店に備わる)、普通充電器は約9,000基が設置されている。
日産の販売店では急速充電器を昼夜を問わずに使える店舗も多いから、今では自宅に充電設備を持ちにくい集合住宅に住んでいても、リーフを所有しやすくなった。
プリウスは安全装備を充実させて燃費性能を向上させた。
そしてリーフも、安全装備が進化してリチウムイオン電池には航続可能距離が長い30kWhを設定している。加えて充電インフラも充実してきた。
ハイブリッドの代表たるプリウスと、エコカーの最先端を走るリーフが、さらに魅力を増して選びやすくなった。
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