【比較】日産 エルグランド vs トヨタ アルファード&ヴェルファイア どっちが買い!?徹底比較/渡辺陽一郎(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
日産 エルグランド vs トヨタ アルファード・ヴェルファイア/動力性能対決
エンジンは両車とも直列4気筒の2.5リッターと、V型6気筒の3.5リッターを設定。アルファード&ヴェルファイアでは、2.5リッターのハイブリッドも選べる。
ノーマルエンジンの動力性能を比べると、2.5リッターはエルグランドの最高出力が170馬力(5600回転)、最大トルクは25.0kg-m(3900回転)。アルファード&ヴェルファイアは、182馬力(6000回転)/24.0kg-m(4100回転)になる。
3.5リッターはエルグランドが280馬力(6400回転)/35.1kg-m(4400回転)、ヴェルファイア&アルファードは280馬力(6200回転)/35.1kg-m(4700回転)だ。動力性能に大差はなく、実用的には2.5リッターで十分。
3.5リッターは幅広い回転域で動力性能が高まり、車両重量が2トンを超えるボディと組み合わせても力不足を感じない。そして3.5リッターエンジンは両車とも少し高回転指向だから、吹き上がりの鋭い加速感も味わえる。
2.5リッターは実用指向、3.5リッターは趣味性も考慮したエンジンともいえるだろう。
日産 エルグランド vs トヨタ アルファード・ヴェルファイア/走行安定性・乗り心地対決
サスペンションは両車種とも4輪独立懸架を採用する。フロント側は両車ともストラット。リア側はエルグランドがマルチリンク、ヴェルファイア&アルファードがダブルウイッシュボーン式だ。
走行安定性と乗り心地のバランスは、両車ともバランス良く仕上げた。エルグランドは大半のグレードがスポーティな18インチタイヤを装着するが、乗り心地に粗さはなく、重厚に感じられる。
2車種ともボディが重く、なおかつ高重心だが、ハンドルを切り込んだ時に唐突に振られる不安感を抑え、後輪の接地性も高い。ミニバンの走行安定性を保つセオリーに沿ってセッティングされている。
この共通点を踏まえた上で違いを述べると、エルグランドは走行安定性を損なわない範囲で、操舵に対する反応を少し機敏に仕上げた。
ヴェルファイア&アルファードでは反応が鈍く感じるが、エルグランドの操舵感は自然な印象だ。天井を低く抑え、18インチタイヤと併せて4輪独立式のサスペンションを入念に煮詰めた効果があらわれている。
囲まれ感のある内装と併せて、運転感覚はフーガのミニバン仕様という感じだ。
結論をいえば、ヴェルファイア&アルファードは、文字どおり車内の広い大柄なミニバンといえるだろう。多人数で乗車したり、3列目のシートを畳んで自転車を積んだりする使い方に適する。
一方、エルグランドは、リラックスして座れる2列目シート、自然な操舵感などと併せてセダン感覚に仕上げた。
エルグランドとヴェルファイア&アルファードは、同じLLサイズのミニバン同士でも性格が異なる。好みや使い方に応じて選び分けたい。
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