NX/Q5/XC60を徹底比較 ~2リッターターボ搭載のミドルサイズSUV 対決~(2/4)

NX/Q5/XC60を徹底比較 ~2リッターターボ搭載のミドルサイズSUV 対決~
レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン 画像ギャラリーはこちら

レクサスのブランドを表現した個性的なボディスタイルが特徴だ

レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャインレクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン

SUVは趣味性が重視されるジャンルだから、外観のデザインが重要となる。NXはレクサス車に共通する「スピンドルグリル」をフロントマスクに装着し、ボディの側面を見れば前後のフェンダーを大きく張り出させた。ボディサイドの下側には大胆なラインが刻まれ、外観に躍動感を持たせている。

このデザインは、SUVの中でも個性的な部類に入る。発売された当初はアクが強いというか、違和感を伴ったが、最近は見慣れてきた。レクサスはアウディやボルボに比べると後発のブランドだから、見栄えが大人しいと埋もれた感覚に陥りやすい。その意味では、個性を強める必要もあった。

ボディサイズは、全長が4630mm、全幅は1845mm、全高は1645mmになる。全長はさほど長くないが、全幅は海外市場を重視したSUVとあってワイドに仕上げた。最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は165mmだから、セダンやワゴンと大差ない。

試乗したNX200tバージョンLが搭載する2リッターのターボエンジンは、最高出力が238馬力(4800~5600回転)、最大トルクは35.7kg-m(1650~4000回転)。ターボを装着しないノーマルタイプのエンジンに当てはめると、動力性能は3.5リッタークラスに匹敵する。

JC08モード燃費は、試乗した前輪駆動の2WDが12.8km/L、4WDが12.4km/Lだから、2.5リッターのノーマルエンジンと同程度。低燃費とはいえないが、ターボの装着によって、動力性能の割に燃料の消費量を抑えている。

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レクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャインレクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャインレクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャインレクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャインレクサス NX 200t バージョンL ボディカラー:レッドマイカクリスタルシャイン

ダウンサイジングターボで効率を高め外観はシンプルにアウディらしく仕上げた

アウディ Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ ボディカラー:デイトナグレーPEアウディ Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ ボディカラー:デイトナグレーPE

アウディはドイツのブランドだが、メルセデス・ベンツやBMWに比べると、外観には柔和なイメージがある。SUVのQ5も同様だ。フロントマスクはシングルフレームグリルによって存在感を強めたが、ボディサイドには丸みを持たせた。

ドアパネルやフェンダーの形状は比較的オーソドックス。各部分をシンプルに仕上げながら、上質な印象を漂わせる。細かな部分に凝らず、ボディ全体でアウディらしさを表現した飽きのこないデザインともいえるだろう。

ボディサイズは全長が4630mm、全幅は1900mmとワイドだ。全高は1660mmとなる。最低地上高は205mmとなり、SUVとして不満のない余裕を持たせた。

直列4気筒の2リッターエンジンは、ターボの装着によって動力性能が向上。最高出力は224馬力(4500~6250回転)、最大トルクは35.7kg-m(1500~4500回転)となる。ノーマルエンジンに当てはめると、3.5リッタークラスの数値だ。

この排気量と動力性能は、レクサス NX200tに近い。JC08モード燃費は12.5km/L。この燃費測定はあくまで日本の基準だから、4WDのクワトロシステムを搭載したドイツ車であることも考えると、燃費効率は優れている。小排気量ターボの特徴を生かして高効率を実現させた。

■アウディ Q5の画像ギャラリーはこちら(エクステリア)

アウディ Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ ボディカラー:デイトナグレーPEアウディ Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ ボディカラー:デイトナグレーPEアウディ Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ ボディカラー:デイトナグレーPEアウディ Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ ボディカラー:デイトナグレーPEアウディ Q5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ ボディカラー:デイトナグレーPE

余裕のある最低地上高を確保して走破力を高め外観は軽快な雰囲気

ボルボ XC60 T5 Rデザイン ボディカラー:クリスタルホワイトパールボルボ XC60 T5 Rデザイン ボディカラー:クリスタルホワイトパール

ボルボは古くから安全性の向上に力を入れるメーカーだった。それはボルボ車の外観にも表現され、ピラー(天井を支える柱)の太いガッシリとした直線基調のデザインを特徴としてきた。

近年のボルボは、従来からの重厚感を伴ったボディスタイルを踏襲しながら、上級モデルとしてのプレミアム感覚、スポーティーな雰囲気も併せ持つ。この新鮮味のあるボルボの流れを汲むのが、XC60といえるだろう。

SUVらしくフロントマスクにはボリューム感があり、ボディサイドもスッキリと立体的に仕上げた。リアゲートには傾斜が設けられ、5ドアハッチバック風に軽快なイメージで仕上げている。

ボディサイズは全長が4645mm、全幅は1890mmとワイドで、全高は1715mmと背が高めの設定だ。

注目すべきは最低地上高で、235mmを確保した点。悪路ではデコボコを乗り越えやすく、外観の見栄えについてもSUVらしさを明確に表現している。

XC60 T5 Rデザインが搭載するエンジンは、前述のように直列4気筒の2リッターターボ。最高出力は245馬力(5500回転)、最大トルクは35.7kg-m(1500~4800回転)を発生させる。この動力性能も、ほかの2車種と同様、ノーマルタイプのガソリンエンジンに当てはめれば3.5リッタークラスだ。

駆動方式は前輪駆動で、JC08モード燃費は13.6km/L。数ある2リッターターボの中でも、優れた数値を達成している。

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ボルボ XC60 T5 Rデザイン ボディカラー:クリスタルホワイトパールボルボ XC60 T5 Rデザイン ボディカラー:クリスタルホワイトパールボルボ XC60 T5 Rデザイン ボディカラー:クリスタルホワイトパールボルボ XC60 T5 Rデザイン ボディカラー:クリスタルホワイトパールボルボ XC60 T5 Rデザイン ボディカラー:クリスタルホワイトパール

デザイン・スペックの総評

SUVは走破力の高いクルマとして発展してきたが、レクサスNXとボルボ XC60には前輪駆動の2WDも用意され、必ずしも悪路を重視しているわけではない。

それでも最低地上高はさまざまで、レクサス NXは165mm、アウディ Q5は205mm、ボルボ XC60は235mmになる。この数値の違いは外観の見栄えにも影響を与え、レクサス NXは5ドアハッチバック風、ボルボ XC60にはSUVらしさを感じる。

フロントマスクなどのボディスタイルは、それぞれのブランド性を明確に反映させた。フロントマスクを見ただけで、どこのメーカーのクルマかスグに分かる。

レクサス NXのスピンドルグリルは、最近は見慣れた印象になってきた。レクサスはトヨタの上級車ブランドだが、機敏な運転感覚を特徴とする。このフロントマスクは、商品の特徴を表現したものでもあるだろう。ライバル2車に比べると少し繁雑な印象だが、デザインは見た人の感覚によっても評価が異なる。

ボディサイズは、全長の数値は3車とも4600~4700mmの間に収まるが、全幅は1800~1900mmに達する。サイドウインドーの下端が高めでボディ後端のピラーも太いから、側方や後方の視界もあまり良くない。購入時には、事前に車庫入れや縦列駐車を行って取りまわし性を確かめたい。

日本で使うにはボディがもう少し小さなSUVが欲しいが、この3ブランドの中でさらにコンパクトSUVを用意するのは、アウディ Q3のみになる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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