エコの時代を生きるクルマ好きの父親なら、先進の環境技術を備えたLサイズモデルで決めたい(2/4)

エコの時代を生きるクルマ好きの父親なら、先進の環境技術を備えたLサイズモデルで決めたい
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外観も動力性能も大胆なアメリカンSUVながら、ターボを装着した2リッターエンジンで環境性能を向上

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SUVを育てたのは北米市場。

SUVという言葉も、北米で生まれて日本では90年代の中盤から浸透した。フォード・エクスプローラーは、まさに北米で生まれたSUVの人気車。日本では1994年に登場した2代目が人気を高め、かつて憧れたお父さんも多いだろう。

北米ではコンパクトなSUVだが、日本では立派なフルサイズ。国産SUVとは違う悠々とした乗り味に魅力を感じた。

現行型は2011年9月にフルモデルチェンジされ、前輪駆動ベースに切り換わっている。それでも最低地上高は265mmと高く、デコボコの乗り越えは容易だ。

ボディサイズは全長が5020mm、全幅が2000mm。ここまで大柄だと日本の道路に合ったサイズではないが、セカンドカーを所有すれば話は変わる。休日に外観デザインの大胆なエクスプローラーで出かければ、平日との距離感を広げることができるだろう。

メカニズムでは、試乗したXLTエコブーストが搭載する直噴式の2リッターエンジンに注目したい。インタークーラー付きのターボを備え、最高出力は243馬力(5500回転)、最大トルクは37.3kg-m(3000回転)。最大トルクは4リッターエンジン並みだ。発生回転数は3000回転と低く、加速時には常に高い駆動力を引き出せる。

その一方で排気量は2リッターだから、回転数の下がる高速道路の巡航時には、燃料消費量を抑えられる。使用燃料がレギュラーガソリンになることもメリット。

RX450hを含んだレクサス車、VWやBMWといった輸入車の小排気量ターボも大半はプレミアムガソリンを使うが、エクスプローラーのXLTエコブーストであれば燃料代を効果的に節約できる。

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スピンドルグリルが新鮮なボディにV6のハイブリッドシステムを搭載して環境性能も高水準

レクサス RX450hレクサス RX450h

トヨタの高級車ブランド、レクサスにはSUVのRXが用意されている。

今回試乗したのはハイブリッドモデルの450h。V型6気筒の3.5リッターエンジンに駆動用のモーター、発電機、ニッケル水素電池などを組み合わせる。

車名の450hは、4.5リッタークラスの動力性能を意味する。強力なモーターの採用で、エンジンの駆動力と合計したシステム最高出力は299馬力。ハイブリッドの目的は環境性能の向上だが、モーター駆動を高効率なターボのように活用して動力性能も高めた。RX450hに設定される4WDは、後輪をモーターで駆動する方式。ハイブリッドならではの4WDを成立させている。

試乗したのはバージョンLのエアサスペンション仕様。スプリングとして機能するニューマチックシリンダーにショックアブソーバーを組み合わせ、走行状態に応じて車高を一定に保つ。走る場所に応じて車高を3段階に調節することも可能だ。荷物の積み降ろしにも対応し、車高を低く下げる機能も備わる。

エアサスペンション仕様でも、JC08モード燃費は16.4km/L、10・15モード燃費は18.8km/L。1.8リッタークラスのセダンに匹敵する燃費となった。北米市場をターゲットに開発されたSUVとあって、ボディサイズは全長が4770mm、全幅が1885mmに達する。日本で使うには大柄だが、存在感も強い。

RXの登場は2009年だが、2012年のマイナーチェンジでフロントマスクを刷新。新しいレクサスを象徴する「スピンドルグリル」が装着され、ヘッドランプの下側にはL字型のLEDクリアランスランプも備わる。フロントマスクは、フルモデルチェンジに匹敵する変更となった。

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ミニバンの中でも最高峰に位置する居住空間を備えハイブリッドの搭載で燃料代の節約も図れる

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アルファードは背の高いボディを持つLサイズミニバンの人気車種。全長が4870mm、全幅が1830mmに達するボディは、視線の高さも手伝って市街地では取りまわしに気を使うが、車内は極めて広い。

優れた居住性は外観にも表現され、大柄なボディのフロントマスクには大胆なメッキグリルも装着されて存在感を際立たせる。ネッツ店が扱う姉妹車のヴェルファイアは少しワルっぽい顔立ちだが、トヨペット店が売るアルファードは高級感を打ち出した。

基本的には両車とも同じクルマだが、見栄えの印象はかなり異なる。アルファードは「ミニバンのクラウン」的な存在で、法人のユーザーも多い。多人数乗車の機会が少なくても、外観に魅力を感じてアルファードを選ぶユーザーも増えている。

今回試乗したのはハイブリッドG。2.4リッターエンジンに駆動用のモーター、発電機、ニッケル水素電池などを組み合わせる。エンジンとモーター駆動を合算したシステム最高出力は190馬力。

JC08モード燃費が17km/L、10・15モード燃費は19km/Lだから、車両重量が2100kgに達するものの、1.5リッターエンジンを積んだコンパクトカー並みの燃費数値になる。その一方で、加速時や登坂路などでは、モーターの駆動力がエンジンの動力性能を効果的にサポートする。

駆動方式は全車が4WDを採用。後輪はモーター駆動になり、レクサスRX450hと同様、ハイブリッドを応用した4WDだ。後輪を駆動するモーターは、前輪側の105kWに対して50kWと小さいが、積雪路の坂道発進などでは、後輪を駆動して車両を前に押し出す効果は大きい。

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デザイン・スペックの総評

今回試乗する3車種は、いずれも大柄なボディを持つLサイズモデル。デザイン、メカニズムともに明確な個性を打ち出している。デザインについては、各車ともブランドの性格を反映させた。

エクスプローラーは、大柄なボディに加えてフロントマスクもワイルド。いかにもアメリカ車の中核をなすフォードのSUVらしい。強くて逞しい野生的な雰囲気を放ちながら、前輪駆動化とエコブーストの採用により、今日のクルマとしての環境性能を身に付けた。

レクサスRX450hは、SUVでありながら野生的な印象は希薄だ。GSなどに通じる上質感とスポーティな雰囲気を大切にしている。外観はSUVだが、機能や雰囲気は背の高いワゴンに近い。高機能なハイブリッドシステムも、燃費性能の向上と併せ、運転感覚の洗練度を高めている。

エクスプローラーは輸入車、レクサスRXも北米などの海外市場に重点を置いて開発されたSUVだが、アルファードは違う。一部の海外地域で販売されるが、基本的には国内市場を対象にしたミニバンだ。日本のユーザーの好みに合わせてデザインされ、トヨタ車の典型ともいえる。ハイブリッドも先代型から設定され、トヨタの技術力をアピールしてきた。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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