フォード フュージョンハイブリッド現地レポート(3/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/Ford Limited
フォードは今後、独自のビジネスセンスで業界を引率する
フォードのハイブリッド車戦略は、トヨタ、ホンダとは違う。フォードはプリウス、インサイトというハイブリッド専用車を開発する気がないのだ。
現在フォードのハイブリッド車は、SUV「エスケープ」、ミッドサイズセダンの「フュージョン」、そのフュージョンの兄弟車でマーキュリー「ミラン」、リンカーン「MKZ」というガソリン車のベースがあるだけ。ハイブリッド車はプレミアムな存在なのだ。
さらにフォードの次世代車戦略の全体を見てみると、トヨタ、ホンダとの違いがさらに明確になる。その最大の違いは、EV(電気自動車)にある。トヨタ、ホンダはEVに対して非常にコンサバだ。両社は2012年以降、カリフォルニア州のZEV(ゼロエミッションヴィークル)規制対応などで、地域限定で少量のEVを発売する可能性が高い。
だが、ホンダは当面、環境対応車はハイブリッド車。EVはまだ市場が育っていないという姿勢に対し、トヨタはハイブリッド車、プラグインハイブリッド車と徐々に電動化のレベルを上げるという姿勢だ。対するフォードは、今年2010年から電気自動車の販売をスタートさせる。商用車の「トランジットコネクトEV」を皮切りに、来年には同じグローバルCプラットフォームを使う「フォーカスEV」を発売する。
そして、現在のハイブリッド車戦略とEV戦略を同時進行させながら、2012年に「フュージョン・プラグインハイブリッド」を発売する。フォードの次世代車開発担当者はプラグインハイブリッド車仕様では三洋電機のリチウムイオン二次電池を使用するつもりだという。
独自のビジネスセンスにより、厳しい次世代車開発競争でトヨタ、ホンダ、さらにGMを出し抜こうと地道に進むフォード。その中心的存在の「フュージョンハイブリッド」のお値段は北米現地のメーカー希望小売価格で2万7950ドル(約257万円)。燃費は米EPA規制値で、市街地41MPG(約17.3km/リッター)、ハイウエイ36MPG(約15.2km/リッター)だ。
今後の展開がじつに気になる1台だ。
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