フォード フュージョンハイブリッド現地レポート(1/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/Ford Limited
トヨタ、ホンダもビックリ? 予想外に健闘するフォードハイブリッド戦略の本命
これまで何度か試乗したことのある、フォード「フュージョンハイブリッド」。米テキサス州内で開催された各メーカー共同試乗会で、同車の最新型に乗った。
会場にはちょうど「プリウス」もあったので比較してみることにした。走り出してすぐに「やっぱり車格が違うな。フュージョンハイブリッドはプレミアム、プリウスは“ユニクロ”のような中性的な雰囲気だな」と感じた。
様々な走行モードを試してみるとEVモード走行時のモーター音や、ガソリンエンジンのモーターアシスト音は、プリウスよりフュージョンハイブリッドの方が静か。また今回は試乗車がなかったが以前試乗した「カムリハイブリッド」と比較すると、静粛性や走りのズッシリ感があり、インパネのデザインなど含めて全体的なプレミアム性で優位に立っていると感じた。
そもそもベースの「フュージョン」というクルマは、全長4841mm×全幅1834mm×全高1445mmで、ホイールベースが2728mmというサイズ。いわばアメ車のミッドサイズセダンの代表格だ。ガソリン車は2.5リッター直4と3.0リッターV6がある。ボディの最終組み立てはメキシコで行う。ライバルはトヨタ「カムリ」、ホンダ「アコード」など、北米ボリュームマーケット(=もっとも需要が大きい市場)のビッグネームたち。
日本では到底考えられないことだが、アメリカでは「カムリ」、「アコード」は単体モデルとして年間約40万台も売れるのだ。また、80年代から90年代にフォードのヒット商品だった「トーラス」は、現在では「フュージョン」のさらなる上級車格としてイメチェン。つまり現在は、従来の「トーラス」の位置に「フュージョン」がいるカタチだ。
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