フォード エクスプローラー 2.0 XLT EcoBoost 試乗レポート/小沢コージ もうビッグミニバンなんていらない?(3/3)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:オートックワン編集部
もう排気量なんてカンケーない!
肝心の走りだけど、さすがにちょっと不安だった直噴2リッター直4ターボ&6ATだが全く問題ナシ。発進からトルクがグンと盛り上がり、躾はスムーズ。マジなハナシ、最初の力強さは3.5リッターV6以上。それでいて、古い直4にありがちなラフさもない。黙って乗っていれば安っぽさを感じる人なんて微塵もいないと思う。
スペックを見ればそれは明らかで、ピークパワーの243psこそ、新型3.5リッターV6に負けるが、旧型4リッターV6に比べ30ps増しで、ピークトルクなんかは、37.3kgmで、新型3.5リッターV6以上。それも3000rpmの低回転で発揮してるのだ。
というのも聞いて驚いたが、このフォードの新世代直噴エコブーストエンジンは、他シリーズと合わせて年間150万機作られる予定のフォードグリーン化技術の最先端。125の特許を持つハイテクユニットで、特にノッキング防止や燃料制御で他社の技術やライバルをリード。漠然と低燃費直噴ターボというとVW系がリードしていそうだが、必ずしもそうとは言いきれない。北米も全力を挙げて追従しており、現実にエクスプローラーに投入されているのである。
さらに改めて味わったモノコック化したボディだが、剛性感は総じて高い。ステアリングは軽く滑らかで、昔のフレーム系SUVにあったゴツゴツ感は無く、若干去年乗った3.5リッター車に比べて、足は硬めな気がしたが、レベルは高い。マジ目なハナシでグローバルレベルだ。
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