フォード エクスプローラー 2.0 XLT EcoBoost 試乗レポート/小沢コージ もうビッグミニバンなんていらない?(2/3)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:オートックワン編集部
ナメちゃいけないアメ車の質感
さて、昨11年9月に日本上陸した新型エクスプローラー。既に国内で700台弱売れ、伸び率、実に300%!元の数が少なめとはいえ販売は好調。理由はさまざまで、エクスプローラー初のユニボディ、つまりモノコック構造採用で、剛性はもちろん室内の広さまで上がってるとか、iPhoneみたいなインターフェイス「マイフォードタッチ」を備えていることなどがあるが、ぶっちゃけ基本はカッコでしょ。
今回、改めて見たけどカッチョいいのよ。サイズが全長5020×全幅2000×全高1805mmとデカいのもあるけど、それ以上にアメリカンSUVって、モダンになり過ぎてないのがいい。
分かり易い例が三菱パジェロとか、一部ドイツ系SUVだけど、新しくなると妙にエアロフォルムとかを採用し、独特の無骨さを無くしがちだけど、アメ車にはそれはない。
いい例がジープだけど、エクスプローラーも、ほどよく直線基調の中にモダンさがあって、頃合いがいい。特に個人的にはリアウィンドウのブラックアウトしたところにほどよいモダンさを感じたな。
それと、その圧倒的な品質!特にインテリア!もちろんVWのトゥアレグやアウディQシリーズなんかと比べると厳密には質感は落ちるかもしれない。でも400万円台のSUVとしてこれは破格。全面的にソフトパッドを使った茶色い樹脂やクリアなプラスティック類、さらに「エコブースト」には標準装備の本革シートよ。サイズは大柄で、タッチも悪くない。おそらく“アメ車の質感”ってものをナメてかかってる人は多いと思うけど、こと新型エクスプローラーに限ってそれはない。
ズバリ、インテリアはヨーロッパ車レベルで、それが人気に繋がってると個人的には思う。それでいてアメ車ならではのカッコ良さも失ってないしね。
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