試乗レポート

FIAT 500 Twinair Sport ＆ Sport Plus 試乗レポート(1/3)

公開日:2012/09/07 18:40 最終更新日:2012/10/12 15:05

イタリア人は女とドライバーを悦ばせるのがお上手！

「やっぱりイタリア車はマニュアルに限るなぁ」

今年7月にフィアット500ツインエアに追加された2台の限定車のうちの1台、スポーツプラスを転がしながら、そう思った。

下はフィアットから上はフェラーリまで、イタリア車のエンジンはクルマを走らせるためだけのモノじゃない。「もっと回して！」と乗り手を挑発し、美声で歌いまくる。ドライバーを喜ばせるのが本来の目的じゃないかと思ってしまうほどだ。

だからこの国のクルマは2ペダルでも、多くはトルコンを使わず、クラッチとギアチェンジを電子制御するロボタイズド式が主流。でも本気で楽しみたかったら、やっぱり自分の体を動かしてクラッチを踏み、シフトレバーを動かして走らせるに限る。

それはやっぱり、クルマに乗らされるのではなく、自分がクルマを操っているんだという実感が味わえるから。どんなに2ペダルドライブが賢くなっても、この点だけはクラッチ付きに敵わない。ツインエアもそういう思いを抱かせる1台だった。

ちなみに限定車のもう1台は、日本仕様の500ではおなじみ2ペダルMTのデュアロジック仕様で、シンプルにスポーツという。価格はスポーツが230万円で、スポーツプラスは5万円高。販売台数は400台と250台だ。

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