フェラーリ F12ベルリネッタ 新型車速報

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「599」の後継モデル、ついに日本上陸!

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かつてのフェラーリ最高峰モデル「599」の後継モデルとなる“F12ベルリネッタ”が、ついに日本上陸を果たした。

本年3月のジュネーブショーで世界初公開されたばかりのこのマシン、初公開からわずか4ヶ月で我々の前に姿を現すとは思ってもみなかった。この、実に迅速な展開も、日本市場はフェラーリにとってアメリカ、中国についで最重要マーケットの位置づけにあることを意味するものだと、 フェラーリ・ジャパンは説明する。

そんなF12ベルリネッタの日本への導入を記念したプレスカンファレンスは、東京は大手町にある名門パレスホテル東京にて行われた。実はこのパレスホテル東京が完成したのは1947年。これは故人エンツォ・フェラーリがフェラーリ社を創業した年にあたる。

「これには何か縁があるとしか思えない。そう考えたら最高のフェラーリ“F12ベルリネッタ”のお披露目はこの場所が最も相応しいと感じた」と、フェラーリ・ジャパンのプレジデント&CEO“ハーバート・アプルロス氏”は、冒頭の挨拶をこう交えた。

フォーミュラカーと同じスペックで、燃費はリッター約6.6km/L!?

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さて、F12ベルリネッタとは、新世代V12気筒の直噴6.3リッターエンジンをフロントに搭載した究極のフェラーリ。そのスペックは最高出力740ps/最大トルク690Nmという、まさに途方もないハイスペックを有し、とてつもないレスポンスと加速を容易に想像させてくれるものだ。ちなみに最高出力740psとは、F1のフォーミュラカーと同じスペックとなる。

この強烈なエンジンとタッグを組むのは“F1デュアルクラッチ7速トランスミッション”。かつての575の0-200km/h加速が12秒台、599が11秒台に近かったことに対し、F12ベルリネッタは8.5秒(0-100km/h加速3.1秒)。最高速度は340km/h以上!?と、まさに圧巻怒涛の駿足を披露してくれる。

おまけにパワー・ウェイトレシオは2.06kg/HP、フェラーリ社所有の自社サーキット「フィオラノ・サーキット」のラップタイムは1分23秒と、先代の599に比べ、3秒以上もタイムを縮めていることに、開いた口が塞がらない。

そして時速200km/hからのフルブレーキでは、599が140m地点で止まるのに対して、ビークルダイナミクス・コントロール・システムを搭載したF12ベルリネッタは、7mも手前の133m地点で止まることができるという。残念ながら日本ではサーキット以外、これを試すことは不可能だが・・・。

燃費はリッター約6.6km/L、Co2排出量も350g/kmと、なんと30%も削減しており、 このクラスのスーパーカーにおいて、紛れも無く最高の数値を叩き出していると、本国から来日したフェラーリS.p.Aプロダクト・マーケティング マネージャーのアンドレア・バッシ氏は語る。

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秀逸な新技術“エアロ・ブリッヂ”をご覧あれ!

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これらのハイパフォーマンスは、新世代V12気筒エンジンのパワーもさることながら、ボディの軽量化、さらにはエアロダイナミクスの改良が重要な役割を果たしていることもお伝えしておく。

まずボディはスペースフレーム・シャシーとボディシェルはまったくの新設計。そして12種類のアルミ二ウム合金が使用されており、中には自動車の部材としては初採用となったものもあるとか。

結果的にねじれ剛性は20%高められ、組み立て方法や接合方法にも新技術が導入されたことにより、注目の車両重量は、6.3リッターエンジンを搭載しているとは思えない1,525kgに留めた。また、前後の重量配分については46対54と、若干リア寄りにしたことで理想的なバランスを追求したとのこと。

ついでエアロダイナミクスもまさに革新的な内容だ。1つは新開発のボンネットを使ってダウンフォースを発生させる「エアロ・ブリッヂ」と呼ばれる新技法は秀逸。2つ目はブレーキ冷却エア・インテークが高温下でのみ開く「アクティブ・ブレーキ・クーリング」というソリューションが特長となる。

この2つの技術によりダウンフォースは時速200kgで123kg、Cd値は0.299と、歴代フェラーリの中でも最も優れた空気力学的効率を誇るという。これは599と比較して2倍にあたるものだとか。

価格は3590万円(消費税込み)。デリバリー開始は本年12月を予定している。

フェラーリのフラッグシップモデル“F12ベルリネッタ”。先に日本に上陸したランボルギーニ“アヴェンタドール”に宣戦布告する強烈マシンのお目見えだ。

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