軽最大の室内空間、抜群の見晴らしの良さを誇る新型軽「ダイハツ ウェイク」/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:ダイハツ工業株式会社
ただし、左側のスライドドアの形状はタントと異なる。タントの左側スライドドアは、ピラー(ルーフを支える柱)を内蔵して、前後のドアを開くと開口幅が1,490mmに拡大する。この機能はウェイクには備わらず、オーソドックスなスライドドアとした。
それでも後席のスライドドアの開口幅は595mm。タントの右側と同じ数値で、スペーシア、デイズルークス&eKスペースの580mmよりは少し広い。N-BOXの640mmには達しないが、相応の開口幅を確保した。
そしてスライドドア開口部の上下寸法は1,286mm。背が高いだけに、この数値は軽乗用車では最大になる。床面地上高は140mmに抑えられ、広いドアの開口部と相まって乗降性は良好だ。
高くて見晴らしの良い室内空間
内装では、インパネを外観と同様の直線基調で仕上げた。タントと同様、メーターをインパネの高い奥まった位置に装着して、視線の移動量を抑えている。ATレバーはインパネの下側に配置され、左側にはエアコンのスイッチが備わる。このあたりもタントやムーヴに準じた定番のレイアウトだ。
前述の通り全高が軽乗用車トップということもあり、当然ながら車内は広い。室内高は1,455mmで、タントを90mm上まわる。前後席ともに頭上の余裕は十分だ。余裕ある室内高を生かし、身長170cmのドライバーが座った時の視線の高さは、地上から1,387mmと高めに設定された。
ウェイクは「視線が高く見晴らしが良い」とアピールしているが、視線の位置が高いと遠方が見やすい代わりに左側面の死角が増える場合がある。ミニバンと同様、ウィンドウの下端も視線に合わせて高めに設定するからだ。また床と座面の間隔が広がり、小柄なドライバーのペダル操作性が不自然になることも考えられる。
ウェイクはボディを直線基調に仕上げた軽自動車だから、運転のしやすい部類に入るが、購入時にはディーラーの試乗車などで着座姿勢や視界を確認して欲しい。
後席には240mmの前後スライド機能を装着した(荷室側からもスライド操作が行える)。スライド量の数値はタントと同じだ。後端までスライドさせた状態で、前後席に座る乗員同士の間隔は1120mm。これもタントと同じで、軽自動車のトップレベルになる。
ちなみにライバル車の場合、N-BOXの前後席間隔は1,150mmと最長だが、後席にスライド機能が装着されない。スペーシアは1,025mmでスライド量は170mmだ。デイズルークス&eKスペースの前後席間隔は981mmと小さいが、後席が狭く感じることはない。スライド量は260mmと大きい。
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