ダイハツ ミラココア 試乗レポート/藤島知子(2/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:小平寛/撮影協力:東京ドイツ村
これまでなかった新しいキャラクター
自分のスタイルに合うクルマを自由に選べるユーザーの心を掴むためには、やはり内外装のデザインがキモとなる。とくに、時代のニーズを柔軟に取り入れる軽自動車の世界では、鮮度の高いモデルやベーシックなものが人気を呼ぶ反面、トレンド感を失ったものは、途端に生活感を臭わせることも少なくない。
その点、ミラ ココアはシンプルさでどれだけ可愛らしさが表現できるか?という、難しい課題に挑みつつ、独自のスタイリングが施された。
そこでは、バブル期ごろからブームをみせていたメッキの広さ=上質だとか、威張りが効くといった考えは取り払われ、カスタムのトレードマークだったキラキラ系から卒業した。
さらには、メカとかスポーツ性といったキーワードがイメージさせる「小難しさ」を感じさせず、代わりに「ユーモア」と「ハズし」のテクニックをもたらすことで、まるでクルマが人間に歩み寄ったかのような親しみやすさが与えられている。
車内に乗り込んでみると、ほっこりと心が和むインテリアが女性の心を捉えて離さない。
座面がたっぷりとられたベンチシートに加え、立体的なスクエア形状のドアトリムをソファーのアームレストに見立ててしまうあたりも、ずいぶんと洒落が効いている。
インパネは写真で見ると平面的に見えるが、よく見ると、パネル全体がフローティングにされているような立体的な構造で、全体をパイピングで縁取っているこだわりよう。
引き出し式のジュースホルダーの取っ手にもわずかな盛り上がりを与えているが、これらは立体的なカバンをモチーフにして、技巧を凝らしたデザインなのだという。
ミラ ココアのモダンな雰囲気のインテリアをスイーツに例えるとすれば、こってりと甘いチョコを流し掛けたザッハトルテではなく、後味の軽いシフォンケーキ。甘いのにさっぱりと飽きがこない。それでいて、女性の嗜好をしっかりと見極めた味わい深さは見事なものだ。
なかでも、インテリアで私が目を奪われたのが、ココアLとXに標準装備されるグレイッシュベージュのファブリックシート。
通常、エントリーグレードのシートはシンプルで無難なものが多いが、表面にはまだらな染め具合を残した糸を編み込み、表情豊かなニュアンスを醸し出す。表面の生地は3層構造になっていて、立体感と清潔感が与えられたとても贅沢なクオリティに仕立てられている。
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