このスマイルフェイスを待っていた！「ダイハツ コペンセロ」試乗レポート／今井優杏(3/4)

そのお姿、カワイイってもんじゃないんです

さて、晴れてご対面となった「セロ」。

キャワユイ。

目の前にした瞬間に、初代を思わせる丸目がじっと私を見つめているのにわけもなく嬉しくなってしまう。

一回もコペンを所有したことのない私が思うんだから、初代オーナーさんの胸熱度合いは察するに余りある。

内外装のカラーはどれもステキ

インテリアも「エクスプレイ」「ローブ」とはすこし変更されていて、先の二つがややコクピットを思わせるメカっぽいデザインだったのに対し、左右に一本スッと通されたガーニッシュが助手席側まで伸びた、柔らかい印象になった。

さらにちょっとヨーロピアンな「セロ」らしく、ブラックのシートは設定されず、通常でベージュが、そしてメーカーオプションでレッド（！）が選択できるようになる。

ボディカラーの選択肢は8色。

どれもヒネリの効いたカラーバリエーションで、特にオレンジメタリックなんて、イタリアンオープンカーのようでデザインに似合うと思った。

梅雨明けの空の下・・・さあ街を飛び出そう！

パワートレーンやサスペンションなどの変更はなし。

とはいえ、やはりこんなに可愛いクルマを目の前にすると、ちょっとそこまで、と乗り出したくなるのはクルマ好きのサガであるからして、10日間の雨のあとですっかり洗い流されたお台場をクルーズすることにした。

割り当てられたのはMTモデルだったが、久々に乗ったらこれが楽しいのなんのって！

ついついシフトダウンとかしてみたくなる

レーシングカーみたいにBBSのホイール（メーカーオプションで設定可能、めっちゃカッコイイから是非！）を装着した「コペン セロ」は、殊のほか勇ましい音でボオオオオオ、とエンジンの回転数を上げて行くのだが、その音につられるようにシフトアップしていくのについ、ワクワクしてしまう。走りをかき立てる、エエ感じの低いサウンドが開け放ったルーフから入り込んで来るのだ。

MT自体はさほどスポーティーというわけではなく、どちらかというとパタン、パタンと着実にシフトする実用系。実は開発コスト節約のために、このMTは東南アジアで実用車向けに使用されているものを流用している。

しかし、3気筒のターボの64馬力エンジンにはこのMTがベストマッチしていて、シフトアップはもとよりシフトダウンも器用に小気味よくこなすから、ついつい必要以上にシフト操作をしてしまった。

[ついつい頼りたくなるステキな相棒・・・次ページへ続く！]