このスマイルフェイスを待っていた！「ダイハツ コペンセロ」試乗レポート／今井優杏(4/4)

マニュアルトランスミッションって、愉しい！

そう、なんだかついつい構いたくなっちゃう、それがこのコペンのMT。

トルクは92Nmとさほど頼りがいのある数字じゃないから、実際にもこまめなシフト操作が必要にはなってくるのだけど、それが苦にならない感じ。

シフト自体はもとより、クラッチペダルも軽いからペロンペロンといとも簡単にシフトチェンジをしてしまえるのが心地いいのだ。

これならMT乗りの天敵である渋滞の最中、トロトロ前進での断続的なクラッチミートもさほど苦にならないのじゃないかな、と感じた。

スポーティに引き締まった足回り

むしろ気になったのは意外なほどのアシのスポーティーな締まり具合で、強度を持たせたフレームの金属的なカタさとも相まって、路面の荒れを積極的に拾うのだった。

特に道路にシマシマに施された茶色の滑り止め塗装、アレの上を走ると扇風機の前で「アアアアアア」と言うみたいな細かい振動をお尻に感じてしまう。まあそれもスポーティーといえば確かにそうで、その分車線変更なんかではビックリするくらい機敏なハンドリングを楽しめるから、喧嘩両成敗（？）としておこう。

MTとの初めての出会いにも最適な1台

そう、もしかしたら「マイ・ファースト・マニュアルトランスミッション」に、このコペンのMTは最適なのかもしれない。

ある程度の癒し系、ある程度のユルさを兼ね備えた軽自動車の軽々クラッチ。 しかもこの「セロ」なら、男女の隔てなく愛されそうなフォルムでもある。

もちろん、気軽に乗られるCVTもいいけど、せっかくの軽オープンなんだから、MTを思い切ってチョイスするっていうのもアリなんじゃないでしょうか。

[レポート：今井優杏／Photo：島村栄二]

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ダイハツ「COPEN CERO」主要諸元　[※( )内はCVTモデル]

全長x全幅x全高：3395x1475x1280mm／ホイールベース：2230mm／車両重量：850kg(870kg)／乗車定員：2名／駆動方式：前輪駆動[FF]／エンジン種類：直3 DOHC 12V インタークーラー付ターボ ガソリンエンジン／総排気量：658cc／最高出力：64ps[47kW]/6400rpm／最大トルク：9.4kg-m[92N･m]/3200rpm／トランスミッション：5速マニュアルトランスミッション(7速スーパーアクティブシフト付CVT)／燃料消費率：22.2km/L(25.2km/L)[JC08モード燃費]／タイヤサイズ：165/50R16 75V／メーカー希望小売価格：1,873,800円(1,852,200円)[消費税込み]