初代コペンを彷彿とさせる“丸目”が新型で登場!「ダイハツ コペンセロ(Cero)」(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:ダイハツ工業株式会社
初代ファンは見逃せない、可愛い「丸目」で再び登場した新型コペン
S660が登場して、コペンは何となく印象が薄れた気がする。
軽自動車のオープンスポーツクーペという位置付けは同じだが、S660はシート後部にエンジンを搭載するフルミッドシップ・スポーツカー。運転感覚は軽自動車の枠を超えていて、外観も派手で目立つ。
ただし、コペンはS660と同じジャンルに属しながらも、持ち味は異なる。S660のような走りに特化したスポーツカーではないが、コペンは電動開閉式のハードトップで気軽にオープン走行を楽しめる。狭いながらもトランクスペースも備わっており、収納性が良い。さらに乗降性はS660よりもスムーズだ。
コペンは、全般的に実用性が高い。また従来のクルマと違う試みとして、樹脂製のボディを生かした「DRESS-FORMATION」と呼ばれる外装パーツの簡易な着せ替えを可能にしていることも面白い。
さらに、ボディバリエーションにも注目したい。ダイハツでは、2014年6月に「コペン ローブ(Robe)」を発売した時から、外観の異なる第2/第3のコペンを追加すると公表していた。
今までの経緯を振り返ると、2014年11月に「コペン エクスプレイ(XPLAY)」を追加投入。フェンダーやボンネットの形状が異なり、SUV風の力強い外観に仕上げた。2014年12月には、コペン ローブにビルシュタイン製ショックアブソーバーなどを備える上級の「S」グレードを設定している。
そして、コペン エクスプレイに続く第3のモデルとして、2015年6月18日に発売されたのが今回の「コペン セロ(Cero)」だ。
コペン セロの外板はディーラーオプションとしても発売予定
コペン セロの特徴は、ドアパネルを除いた樹脂製の外板とランプ類をコペン ローブと交換できること(コペン エクスプレイは互換性がない)。
なので、コペン セロの外板はディーラーオプションとしても設定される。
価格については、左右のヘッドランプとリヤコンビランプ、ボンネットとトランクフード、左右のロッカー、前後のフェンダーとバンパーのフルセットで、工賃を別にして30万円台になるという。発売は2015年10月が予定されている。
同時にコペンエクスプレイにも、コペンローブと同様のSが設定された。ビルシュタイン製のショックアブソーバー、レカロ製のシート、MOMO製のステアリングホイールなどを装着した上級グレードで、コペンローブSと同様の内容だ。
価格もCVT(無段変速AT)が199万8,000円、5速MTが201万9,600円でコペンローブSと等しい。
コペン セロは外装パーツの交換を可能にしただけあって、フェンダー付近のデザイン処理などはコペン ローブを踏襲した。
とはいえ、丸型ヘッドランプを装着したフロントマスクは柔和な印象だ。下側に装着されたラジエターグリルの開口部は、コペン ローブほどワイド感を強調していない。コペン セロは微笑んでいるような表情で、初代コペンに通じる雰囲気もある。
ボディカラーは、セロの専用色になるブリティッシュグリーンマイカを含め、合計8色が用意されている。
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