シトロエン DS3 試乗レポート/金子浩久(1/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:柳田由人
ときめくルックスと存在感
シトロエンから楽しい一台が発表された。DS3。ご覧の通り、他のどのクルマにも似ていないカタチにワクワクさせられてしまう。
特徴的な外観の2ドア+ハッチバックボディは、ルーフとボディでさまざまな色が組み合わせられる。ルーフとボディの色を変え、ルーフが浮いているように見える造形手法は、1955年から75年に掛けて生産されていた、かつてのシトロエンの旗艦「DS」から引用されたものだ。
DS3は“DS”を名乗ってはいるものの、旧DSとは直接には関係ない。旧DSは当時のシトロエンのトップモデルだったが、DS3はヨーロッパでBセグメントと呼ばれるコンパクトカークラスに属する。実際に、DS3はシトロエンのBセグメントカー、C3のコンポーネンツと多くを共用して造られている。
だが、ボディ外皮は別モノで、C3に較べて少しだけ小さい。15ミリ細く、75ミリ低く、ホイールベースは10ミリ短い。エンジンは2種類。1.6リッター4気筒の自然吸気とターボ。ターボ版はガソリン直噴。どちらも、いい仕事をする。長距離を走って、ターボ版の燃費について知ってみたい。
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