フランスが教えてくれた、クルマとワタシのもっとカジュアルな付き合い方/新型 DS3・DS3カブリオ 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:茂呂幸正
「DS」ブランドが独立した背景とは
今回の変更で大きな変貌を遂げたのはフロントフェイス。
グリルの中央にあしらわれたエンブレムはシトロエンからDSに置き換わり、大型フロントグリルを取り囲むクロームパーツはボディサイドに向けて羽を広げる『DSウイング』が採用された。
そもそも、シトロエンがそれまで車名の一つだった『DS』の名を独立させた背景には、シトロエン、プジョー、DSを傘下にもつPSAグループがそれぞれのメーカーのコンセプトを明確にして、多様なニーズに応えていこうとしている点にある。『プジョー』がスポーツ性を追求する一方で、『シトロエン』は彩り豊かな日常性を。そして、3つめの柱となる『DS』はプレミアム性を追求していくのだという。
今回の表情の変化からは、転換期を迎えたDSが新世代を切り拓いていこうとする意気込みが感じられた。
ボディタイプ、車体や幌色の組み合わせは・・・実に55通り!
外装色については、新色として「エメラルド」やブラウン基調の「ブラン トパーズ」が追加されたほか、16インチのアロイホイールがシャープで躍動感のあるデザインとなり、ATセレクターのレバーにレザーを採用するといった変更も行われた。
『DS LED VISION』と名付けられたバイキセノンヘッドライト&LEDランプはゴロリとした宝石が並べられたような造形美が目を惹くもので、安全視界を得るための機能装備として夜間に輝きを放つ。合わせ鏡のようにテールランプの光を反射させるリアコンビネーションランプはDSならではの芸術性を感じさせるウィットに富んだ仕掛けだ。さらに、自分らしさを演出する選択肢も豊富で、2つのボディタイプとルーフや幌のカラーのコンビネーション、パワートレーンの組み合わせは最大で55パターンから選べるようになっているという。
この記事にコメントする