トヨタ RAV4のグレードの違いとは? おすすめグレードも紹介

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:島村 栄二/堤 晋一/MOTA編集部
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トヨタ RAV4は、多彩なグレードが展開されており、どのグレードを選ぶか迷いますよね。

そこで本記事では、グレードによる違い、グレード別のパワーユニット・駆動方式、グレード別の価格、グレード別のボディサイズなどを解説します。

また、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんがRAV4でおすすめするグレードも紹介します。

目次[開く][閉じる]
  1. トヨタ RAV4とは?
  2. グレードの種類と各グレードの特徴比較
  3. 特別仕様車「Adventure “OFFROAD package II”」とは
  4. グレード別のパワーユニット・駆動方式
  5. パワーユニット・駆動方式別の燃費
  6. グレード別価格一覧
  7. グレード別のボディサイズ
  8. おすすめグレード

トヨタ RAV4とは?

トヨタ RAV4は、人気の高いミドルサイズSUVです。悪路走破性を高めた独自の4WDシステムと、力強いデザインが特徴です。

基本的なメカニズムやプラットフォームはシティ派のトヨタ ハリアーと共通ですが、RAV4は悪路向けに寄った性格です。

最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は190〜200mmが確保されており、悪路での走破性を高めていますが、オンロードでの高い走行性能も兼ね備えています。

居住性もよく、後席の頭上や足元にも十分な空間があり、4名で乗車しても長距離を快適に移動できます。荷室長にも余裕があり、容量もミディアムクラストップレベル。

このように悪路走破性が高く荷室が広いことから、アウトドア好きのファミリーに人気のある1台です。

グレードの種類と各グレードの特徴比較

トヨタ RAV4のグレードは、「X」「G」「G“Zpackage(Zパッケージ)”」「Adventure(アドベンチャー)」「Z」の5つがあります。「Z」グレードのパワーユニットはプラグインハイブリッド(PHEV)のみの設定です。

以下はグレード別の主な違いや特徴の比較表です。

グレード主な違いや特徴
X

RAV4のエントリーグレード

基本的な装備が備わりシンプルな内外装で価格も安い

G

SUVらしい外装パーツや快適な装備を追加

街乗りはもちろん、アウトドアにもぴったりなグレード

G "Z package"

「G」グレードより大径のタイヤと上質なホイールを採用

外観の高級感や使い勝手を高めたグレード

Adventure

専用のフロントグリルやバンパー、スキッドプレートなどを装備

アウトドア利用や悪路走行が多い方向けのグレード

Z

プラグインハイブリッド車専用

上質な内外装や先進的な装備が揃った最上級グレード

RAV4の各グレードについて、それぞれ解説していきます。

X

「X」グレードは、ベーシックなグレードです。17インチタイヤとアルミホイール、LEDヘッドランプ、7インチディスプレイオーディオなどの基本的な装備が備わっています。

予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」や駐車支援機能「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」なども標準装備。

価格

323万7300円~

G

「G」グレードは、「X」グレードよりも装備が充実したグレード。外装には、18インチタイヤとアルミホイール、前後スキッドプレートが装着され、グリルなどのメッキ加飾なども施されています。

内装には合成皮革シート、シートヒーター・ベンチレーション(運転席・助手席)などが標準装備されています。ハイブリッド車は「ハンズフリーパワーバックドア」、ガソリン車は「パワーバックドア」がそれぞれ備わり、荷物の出し入れの際の使い勝手が向上しています。

車両を上から見たような映像をディスプレイオーディオ画面に表示する「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)」も備わります。

「X」グレードよりもSUVらしい力強さや高級感、使い勝手の良さを求める人におすすめです。

価格

369万4900円~

G“Z package”

「G“Z package”」グレードは「G」グレードからさらに機能や装備を充実させた上位モデル。ガソリン車のみの設定です。

「G」グレードよりもさらに大径の19インチタイヤと、傷が目立ちにくく深みのある輝きが特徴のホイール、「ハンズフリーパワーバックドア」、「前後方録画機能付デジタルインナーミラー」などが備わっています。

「G」グレードよりも外観の高級感や便利な装備が欲しい方におすすめです。

価格

386万5400円~

Adventure

「Adventure」グレードは、オフロード走行に特化したグレードです。

19インチのタイヤとアルミホイール、専用デザインのフロントグリルやバンパーなどが装備されており、オフロード感が強調されよりワイルドな外観となっています。内装にも専用のスポーティなフロントシートなどが備わります。

デザインだけでなく、悪路走破性を高める機能も充実しており、アウトドアや悪路走行を楽しむ方におすすめのグレードです。

価格

371万3600円~

Z

「Z」グレードは、プラグインハイブリッド車専用のグレードの最上級グレードです。

19インチタイヤとアルミホイール、メッシュタイプのフロントグリルや艶ありブラック塗装のバンパー、高級感のある合成皮革シート、カラーヘッドアップディスプレイなど装備が充実しています。

「G“Z package”」よりもさらに先進的な装備と上質なデザインを求める方におすすめのグレードです。

価格

566万1700円~

特別仕様車「Adventure “OFFROAD package II”」とは

トヨタ RAV4の「Adventure」グレードには、オフロードのイメージをより強調したワイルドなスタイリングの特別仕様車「Adventure “OFFROAD package II(オフロードパッケージII)”」もラインナップされています。

外装には、凹凸のある傷に強いマット塗装の「GORI GORI BLACK塗装」がフロントバンパーや前後スキッドプレートなどに施されています(「Adventure」グレードではディーラーオプション)。

また、マット調ブラック塗装の18インチアルミホイールとオールテレインタイヤ、ブリッジ型のルーフレール等を標準装備。最低地上高もサスペンションチューニングによって10mmアップされており、オフロード車らしい力強さを強調しています。

内装には“OFFROAD package”専用合成皮革で穴あけ加工が施されたシートを採用。

また、カップホルダーやトレイなど随所にレッドを配色し、スポーティな雰囲気を醸し出しています。「Adventure」グレードでオレンジステッチの入っている部分が「Adventure “OFFROAD package II”」ではレッドステッチになっています。

パワーユニットは「Adventure」グレード同様に2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドから選べます。

グレード別のパワーユニット・駆動方式

トヨタ RAV4のパワーユニットは2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッドの3種類です。

「X」「G」「Adventure」グレードは2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッドの2種類を設定。「G "Z package"」グレードは2.0Lガソリンのみ、「Z」グレードは2.5Lプラグインハイブリッドのみの設定です。

グレード別のパワーユニットおよび駆動方式の一覧表は以下のとおりです。

グレードパワーユニット駆動方式
X

2.0Lガソリン

4WD

2.5Lハイブリッド

E-Four

G

2.0Lガソリン

4WD

2.5Lハイブリッド

E-Four

G "Z package"

2.0Lガソリン

4WD

Adventure

2.0Lガソリン

4WD

2.5Lハイブリッド

E-Four

Z

2.5Lプラグインハイブリッド

E-Four

ガソリン車はグレードにより4WDの種類が異なる

RAV4のガソリン車の4WDは「ダイナミックトルクコントロール4WD」と「ダイナミックトルクベクタリングAWD」の2種類があります。

ダイナミックトルクコントロール4WD

「ダイナミックトルクコントロール4WD」は、「G」「X」グレードに標準装備されています。 前輪駆動状態と四輪駆動状態を自動的に電子制御することで、天候にかかわらず、安定した走行を実現しています。

ダイナミックトルクベクタリングAWD

「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、「Adventure」「G“Z package”」グレードに標準装備されています。 走行状況に応じて、前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御することで、高い走破性・操縦安定性と低燃費を両立しています。

前後だけでなく左右への力の配分も細かく制御できる、より高度なシステムです。

ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車の駆動方式「E-Four」とは?

ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車の「Z」グレードに標準装備されている「E-Four」は、電気式4WDシステムです。

加速時や雪路などの滑りやすい路面で、スムーズに4WD状態へ切り替えることで、発進性、走行安定性をアシストします。

後輪トルクの出力を増加させ、前後輪トルク配分を100:0~20:80へと高めて、より緻密に制御することで、優れた旋回性能を発揮します。降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感も高めています。

パワーユニット・駆動方式別の燃費

トヨタ RAV4のWLTCモード燃費は、2.0Lノーマルエンジンが15.2km/L、2.5Lハイブリッドは20.3~20.6km/L、2.5L プラグインハイブリッドシステムは22.2km/Lです。

パワーユニット・駆動方式別の燃費一覧は以下のとおりです。

パワーユニット駆動方式WLTCモード燃費
2.0Lガソリン

4WD

15.2km/L

2.5Lハイブリッド

E-Four

20.3~20.6km/L

2.5Lプラグインハイブリッド

E-Four

22.2km/L

プラグインハイブリッドの一充電走行距離・電費

プラグインハイブリッドには、ガソリンを使わず電気のみを使って走る電気自動車(BEV)のように走行するモードも備わっています。

一充電走行距離や交流電力量消費率(電費)は以下のとおりです。

一充電走行距離

95km

交流電力量消費率

155Wh/km

一充電走行距離とは、1回の充電で走行可能な距離のこと。PHEVの場合はプラグインレンジ(充電電力使用時走行距離)とも表記します。

交流電力量消費率とは、1km走行するために必要な電力量です。

グレード別価格一覧

トヨタ RAV4の価格は323万7300円~566万1700円(税込)です。

以下はRAV4のグレード別の価格(税込)です。上から価格が安い順で並んでいます。

グレード価格

X(ガソリン車 4WD)

323万7300円

G(ガソリン車 4WD)

369万4900円

Adventure(ガソリン車 4WD)

371万3600円

X(ハイブリッド車 E-Four)

385万9900円

G “Z package”(ガソリン車 4WD)

386万5400円

Adventure “OFFROAD package II”(ガソリン車 4WD)

391万2700円

Adventure(ハイブリッド車 E-Four)

433万1800円

G(ハイブリッド車 E-Four)

433万2900円

Adventure “OFFROAD package II(ハイブリッド車 E-Four)

453万2000円

Z(プラグインハイブリッド車 E-Four)

566万1700円

※上記は2025年3月時点の金額

グレード別のボディサイズ

トヨタ RAV4のボディサイズは全高4600~4610mm、全幅1855~1865mm、全高1685~1695mmです。グレードによってボディサイズが異なります。

グレード別のボディサイズは以下のとおりです。

グレード全長(mm)全幅(mm)全高(mm)
X

4600

1855

1685

G
G "Z package"

1690

Adventure

4610

1865

Z

4600

1855

1695

おすすめグレード

トヨタ RAV4のおすすめグレードは、2.0Lガソリンを搭載する「Adventure(ガソリン車 4WD)」です。

おすすめグレード

Adventure(ガソリン車 4WD)

価格:371万3600円

動力性能は大人しいですが、後輪左右の駆動力配分を積極的に変化させる機能により、SUVカテゴリーのなかでは良く曲がります。

クルマ好きのユーザーは、動力性能よりも曲がりやすさを重視する傾向があるため、2.0LガソリンのAdventureもそこに合わせてセッティングされています。

最低地上高は200mmを確保したことで、悪路のデコボコも乗り越えやすく、フロントマスクも専用フロントグリルやフロントスキッドプレート、ボディのリフトアップ感を強める専用フロントバンパーなどが採用され、野性味を強められています。

RAV4をアウトドアシーンで利用したいという方は「Adventure(ガソリン車 4WD)」をおすすめします。

【筆者:渡辺 陽一郎/MOTA編集部 カメラマン:島村 栄二/堤 晋一/MOTA編集部】

トヨタ/RAV4
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新車価格:
323.7万円566.2万円
中古価格:
60万円599万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

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