ホンダらしさ全開! 今もなおファンに愛され続けている一代限りのホンダスポーツモデル3台

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メーカー問わず一代限りで終わってしまうモデルも少なくない。今回はそのなかでも一代限りでは惜しいと思ってしまう「今なお愛されるホンダのスポーツカー」を紹介したい。

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  1. 現存する個体のユーザーを守る純正部品の再生産もスタート! ホンダ ビート
  2. ホンダ車では珍しいFR車で中古車での人気も高い! ホンダ S2000
  3. ハイブリッドカーとスポーツカーの要素を合わせ持っていたホンダ CR-Z

現存する個体のユーザーを守る純正部品の再生産もスタート! ホンダ ビート

1991年から1996年まで販売されていたビートはオープン2シーターの軽自動車だ。量産車としては世界初となるミッドシップでフルオープンモノコックボディを採用していた。

同時期に人気を博した軽スポーツカーの愛称にもなった「ABCトリオ」でライバルとなるマツダ AZ-1やスズキ カプチーノも一代限り、実質ビートの後継車であるホンダ S660も2022年3月をもって生産終了となり、軽オープンスポーツ市場は縮小してきている。

しかしながら生産台数は3万4000台ほどで、そのうちホンダによれば約1万7000台は現存しているというから驚きだ。2017年から一部純正部品の再生産と販売を進めており、ユーザーを大切にしたいという姿勢が見える取り組みと言える。こうしたメーカーのサポートがあれば、これから手にしたいというユーザーも飛び込みやすいのではないだろうか。

現在の中古車価格は49万円~364.3万円(自社調べ・以下同)。

ホンダ車では珍しいFR車で中古車での人気も高い! ホンダ S2000

本田技研工業の創立50周年記念モデルとして1999年から2009年まで販売されたオープン2シーターのスポーツカーがS2000だ。ホンダが製造するFR車はS800以来29年ぶりであったこともあり注目されたが、国内での販売台数は10年間でわずか2万台ほどだった。

その一方で、2リッターNA車でありながら250馬力を発生させるパワフルなエンジンは高い評価を得ている。またオープンでありながらスポーツカーとしての性能を発揮させるために大型フロアトンネルと前後のサイドメンバーとを水平につなぐ「ハイXボーンフレーム構造」を採用。

さらにフロントピラーへの二重鋼管の内蔵や高強度ロールバー、ツインドアビームの採用など乗員の傷害軽減に配慮した構造になっており、安全性にも寄与している。

先述した通り、国内販売台数が少なかったことや今では珍しいハイパフォーマンスエンジンを搭載していることなどもあり、中古車価格は高騰中。現在の中古車価格は189万円~859.8万円だ。

ハイブリッドカーとスポーツカーの要素を合わせ持っていたホンダ CR-Z

2010年から2017年まで販売されていたCR-Zは3ドアハッチバッククーペのハイブリッドカーだ。ハイブリッドカーでありながら、運転する楽しさも感じられるスポーツカーとしての側面も合わせ持っており、2012年には「無限RZ」という名称でタイプRに相当するグレードが300台限定で販売されていたほど。

搭載されるエンジンは直4の1.5リッターでMTモデルでは120馬力ほどだが、2.0リッターエンジン並みの加速性能と低回転域のトルクを実現。同時期のマイナーチェンジでは瞬間的にモーターアシストを全開にする「PLUS SPORT」ボタンがステアリングに追加され、よりスポーティに楽しみたい人も満足できる一台に仕上がった。

今回紹介したモデルの中では最も実用車として使える4人乗りで、2+2のライトウェイトスポーツである点は先代モデルであるCR-Xを彷彿とさせる。

現在の中古車価格は28.5万円~398万円だ。

今後ますます値段が高騰する可能性も!

いかがだろうか。スポーツモデルは年々中古車価格が高騰する傾向にあり、今回紹介したモデルはいずれも一代限りであることから現存する台数も少ないため今後さらに高価になっていく可能性がある。愛車にしてみたいと思った人は早めに購入することを薦めたい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

ホンダ/S2000
ホンダ S2000カタログを見る
新車価格:
404.8万円418万円
中古価格:
185万円1,531万円

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篠田 英里夏(MOTA編集部)
筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

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