BMW Z4 SDrive 35is 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
とにかく速い!実力はM3と互角かそれ以上
そんなわけで、もはや説明の必要もないほど、とにかく速いのなんの。
試乗時にM3といっしょに箱根を駆け上がったのだが、実力はほぼ互角かそれ以上。冗談だが、BMWは「やっぱり名前を『Z4M』にします!」といって売ってもいいんじゃないかと思ったほどだ(笑)
また、サイレンサーの変更によりエキゾーストサウンドも変わっている。
これまでのZ4においても、サウンドを楽しませる演出は行なわれていたが、さらに低音域で特徴のあるサウンドとなった。加えて、室内に吸気音を取り込むという演出も行なっている。
これらによるサウンドの演出は、たとえオープンにしなくても、クローズのまま乗っていても楽しむことができてうれしい。
ハンドリングも絶品だ。4輪のダンパーを個別に電子制御し、最適な減衰力へ自動的に調整する「アダプティブMサスペンション」は、路面の凹凸をなめるようにいなしながら、しなやかにストロークする。
試乗車はオプションの19インチのランフラットタイヤを履いていたが、路面に吸い付くように粘るので、限界域の挙動も掴みやすく、コントロールしやすい。
しかも、乗り心地も低扁平のランフラットタイヤとは思えないほど快適だ。ステアリング、スロットル、変速制御を3段階に切り換え可能な「ダイナミック・ドライビング・コントロール」も、ドライビングを盛り上げてくれる。
また、サーボトロニックステアリングについても、おそらく現在のBMWの中で、このクルマがもっともフィーリングが良い。
そして、これら一連の味付けが、現行Z4の登場時よりも早くも洗練されているように感じられた。
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