Mのハイパフォーマンスを日常に／BMW X4 M40i 試乗レポート(1/3)

“Mパフォーマンスオートモービルズ”「X4 M40i」とはどんなクルマなのか

ご存知のようにBMWのラインナップはいま急増中だ。背の高いXシリーズが増えたのはともかく、“M”関係にも広がりの手が伸びている。「M4」、さらには「M2」なんてのがそれだ。

ここで紹介する「X4 M40i」はまさにその両方に属すモデル。Xシリーズであり、M系でもあるから興味深い。

具体的に言えば、“Mパフォーマンスオートモービルズ”の第三弾となる。「M135i」「M235i」に続くモデルだ。このシリーズはいわゆるM3やM5といった純然なMモデルではなく、スタンダードモデルとMとの間を埋める役目を果たす。M社の技術でエンジンをモディファイ、さらにシャシーにスポーティなチューニングを施しているのが特徴となる。

ただ、ここで注意したいのはカリカリにセッティングされてはいないということ。日常での使い勝手も鑑みたつくりがなされているのが“Mパフォーマンスオートモービルズ”である。

Mの実力をカリフォルニアで試す

そんなX4 M40iを試乗する機会を得た。場所はカリフォルニアのバークレー。その郊外のワインディングをメインにカントリーロードを走り回った。

注目のエンジンは3リッター 直列6気筒 BMW Mパフォーマンスツインパワーターボとなる。最高出力は360psで、最大トルクは465Nmだ。スタンダードモデルの「28i」が2リッター直4ターボ(245ps)、「35i」が3リッター直6ターボ(306ps)ということだから、後者に近い。というかベースは同じユニット。

が、M3と同じピストンやプラグを取り付け、オイルクーラーを追加してスポーツ走行に耐えられる仕上がりとした。

[単なるハイパワー版にあらず！ その実力は・・・次ページへ続く]