【2021年マイナーチェンジ】BMW 新型X4の特徴・前モデルとの違いを徹底比較して再評価!

  • 筆者: MOTA編集部
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BMWのXシリーズは街中に加えてオフロード走行も楽しめるSUVです。その中でもX4はなだらかなルーフを持つクーペスタイルで高い人気を誇ります。

今回は2018年にフルモデルチェンジし、2021年10月にマイナーチェンジが行われたBMW X4について詳しく解説していきます。

目次[開く][閉じる]
  1. BMW X4の特徴とラインナップ
  2. 人気のBMW X4の車両データを検証
  3. BMW 新型X4 価格レビュー
  4. 総評:マイナーチェンジされた、BMW 新型X4の評価

BMW X4の特徴とラインナップ

BMW X4は、Xシリーズの中でもミドルクラスのSAC(スポーツアクティビティクーペ)です。ワイルドなボディのX3をベースに、クーペのような流麗なルーフラインが特徴的な、スポーティ且つエレガントなデザインです。またBMWが掲げる「駆け抜ける喜び」のコンセプトのもと、快適なオンロード性能と運動性能を併せ持つ、従来のSUVとは一線を画する1台です。

現行のX4は、インテリジェント4輪駆動システムのBMW xDrive、BMWツインパワーターボエンジン、そして高トルクと低燃費を実現するディーゼルモデルなど、多彩なバリエーションがあります。

現在、X4シリーズには以下3つのラインナップがあります。

エンジン種類

排気量

xDrive 20d

直列4気筒DOHCディーゼル

1,995cc

xDrive 30i

直列4気筒DOHCガソリン

1,998cc

M40i

直列6気筒DOHCガソリン

2,997cc

BMW X4の基本スペックは、全長4,760mm x全幅1,920mm(X4Mは1,940mm) x全高1,620mm。X4はBMWのSACの中ではミドルクラスとはいえ、ラグジュアリークラスの車格を有していることがわかります。

トランスミッションは8速AT(X4Mは8速Mステップトロニック)で全グレードにフルタイム4WD「BMW xDrive」を採用しています。

1,900mmを超える車幅の影響は?

車幅が1,900mmを超えるボディサイズを持つBMW X4は、広々とした室内空間につながり、更なる快適な居住性を得ることに成功しました。さらにより一層、迫力のあるフォルムとなり、街中での注目を集めることになるでしょう。

しかしサイズアップによるデメリットもあります。それは住宅地や都心部などの細い道などを走行する際は、より一層注意が必要となることです。細い道での鋭角なカーブや対向車のかわし方などは、テクニックが求められるかもしれません。

また、駐車場探しに苦労する可能性もあります。全幅1,900mmを超えるサイズの場合、駐車場に入れられないケースも少なくありません。

特に都心部などでX4のようなワイドボディのクルマを検討する際は、上記のようなデメリットも考慮した方が良いでしょう。

マイナーチェンジしたBMW X4で変わった点とは

2021年10月にマイナーチェンジしたX4の大きな変更点は、キドニーグリルやフロントバンパーなどの外装面の他、先進運転支援システムや安全支援装置、コネクティビティ機能の進化など、多岐にわたる改良が施されました。

人気のBMW X4の車両データを検証

BMWのXシリーズ特有のパワフルさと、クーペタイプのスポーティでエレガントな雰囲気を併せ持つプレミアムミドルクラスのBMW X4。今回のマイナーチェンジではどのような変化があったのでしょうか。

エンジン(出力・トルク)、燃費

マイナーチェンジでエンジン最高出力、トルク、燃費性能はどのようになったのでしょうか。

以下がグレード毎の最高出力、トルク、燃費です。

グレード

最高出力

最大トルク

燃費

xDrive 20d

190PS

400Nm

WLTCモード:14.5km/L

(市街地)12.8km/L

(郊外)13.7km/L

(高速)16.0km/L

xDrive 30i

252PS

350Nm

WLTCモード:11.8km/L

(市街地)9.2km/L

(郊外)11.9km/L

(高速)13.5km/L

M40i

387PS

500Nm

WLTCモード:10.5km/L

(市街地)7.6km/L

(郊外)10.8km/L

(高速)12.3km/L

パワートレインは、ガソリンモデルとディーゼルモデルです。ベーシックモデルはトルクフルな走りと高燃費を実現する4気筒クリーンディーゼルエンジンを積む「BMW X4 xDrive 20d」で、令和2年度燃費基準達成車にも認定されています。

ガソリンモデルは、2リッターの直列4気筒エンジンと3リッターの直列6気筒エンジンの2種類が用意されています。

ガソリンモデルのエントリータイプである「BMW X4 xDrive 30i」も十分な最高出力とトルクを有しており、街中から高速道路、またはオフロード走行まで、高いレベルで「駆け抜ける喜び」を体感することができます。

BMW Mが手がけた最上級モデルの「Mモデル」では、3リッター直6ツインターボエンジンを搭載します。「M40i」は387PS/500Nmを発生しスポーティな走りを楽しめます。

「Mモデル」には「Mツインパワーターボテクノロジー」「アダプティブMサスペンション」「Mスポーツディファレンシャル」が装備され、高い駆動性能とコーナリング性能を可能にしています。

外装(エクステリア)

デザイン面で大きな変更となったのが、BMWのアイコンとも言えるキドニーグリルです。左右一体構造のワイドグリルに変更し、これまで以上に力強い雰囲気を演出します。また空力性能に優れた形状のフロントバンパーに、新デザインのヘッドライトを組み合わせたフロントフェイスは、BMWに相応しいスタイリッシュさを演出します。

リヤにおいては、新たにデザインしたリヤバンパーやテールライトが採用されています。

内装(インテリア)

マイナーチェンジしたX4の内装は最新装備を備え、運転席周りのメーターパネルもフル液晶ディスプレイに変更。より高い質感とスポーティさが演出されています。

インフォテインメントシステムはAI技術を活用。ディスプレイも12.3インチと大型化され、音声会話だけで車両の操作が可能となり、Apple CarPlayにも対応しています。

また「Apple CarPlay」の他、総合テレマティクスサービス「BMWコネクテッドドライブ」では「Amazon Alexa」に対応した新しいスマートフォン向けアプリ「My BMW」もリリース。Alexaに話しかけるだけで、天気予報や音楽のストリーミング再生など、スマートホームデバイスの操作などが車内でも可能になりました。

超先進的なアシストを約束するドライバーアシストシステム

全車に採用された最新の先進運転支援システムの「ドライビングアシストプロフェッショナル」。これは「アクティブクルーズコントロール」に「ステアリング&レーンコントロールアシスタント」がパッケージされています。高性能3眼カメラとレーダー、高性能プロセッサーによる高い解析能力を有するシステムを組み込み、従来よりも精度と正確性が大幅に向上しました。

また、ドライバーの負担軽減に大きく寄与する「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」も搭載されました。2019年にBMWが国内で初の認可を取得したこの運転支援機能は、高速道路などを60km/h以下で走行した時、ある一定の条件下において、ドライバーがステアリングから手を離していても、先行車を追従して走行が可能です。

この他にも事故回避ステアリング機能付き自動緊急ブレーキ・ペダル踏み間違い急発進制御機能などを標準装備しています。

グレード別のおすすめオプション

マイナーチェンジされたX4のオプション装備について説明します。BMWでは関連性の高いオプション装備がパッケージ化されているのが特徴です。

グレード

おすすめオプション名と内容

xDrive 20d

「セレクトパッケージ」

・ステアリングホイールヒーティング

・アコースティックガラス

・電動パノラマガラスサンルーフ

・サンプロテクションガラス

・リヤシートヒーティング

・harman/kardonサラウンドサウンドシステム

・BMWジェスチャーコントロール

xDrive 30i

「セレクトパッケージ」

・ステアリングホイールヒーティング

・アコースティックガラス

・電動パノラマガラスサンルーフ

・サンプロテクションガラス

・リヤシートヒーティング

・harman/kardonサラウンドサウンドシステム

・BMWジェスチャーコントロール

M40i

「ファストトラックパッケージ」

・Mスポーツブレーキ

・Mライトシャドーライン

・Mシートベルト

・Mスポーツシート

・Mハイグロスシャドーラインエクステリアエクステンドコンテンツ

・ヴァーネスカレザーシート

BMW X4をより安心に乗りたい人は、全車に標準装備されるメインテナンスパッケージの「BMWサービスインクルーシブ」に加え、フルメインテナンスを実現する「BMWサービスコンプリート」もお勧めです。

BMWを新車で購入すると、3年間の無料サポート期間があります。これによりオイル交換やスパークプラグ交換、ワイパーブレード交換、法定1年点検など主要メインテナンスが3年間、無料で受けられる他、タイヤ/キーを破損した際の費用サポートなども含まれています。

このベーシックサポートに加え、「BMWサービスコンプリート」に加入すると車検費用のサポートや内・外装損傷の補償、代車にかかるレンタカー費用、ブレーキパッドの交換など充実した補償が受けられます。保証期間は3年プラン、4年プラン、5年プランから選べます。

ボディカラー

BMW X4のボディカラーは全部で13色と豊富なバリエーションが用意されています。

・アルピンホワイト

・ブラックサファイア

・ソフィストグレーブリリアントエフェクト

・ピエモンテレッド

・カーボンブラック

・ブルックリングレー

・ファイトニックブルー

・タンザナイトブルー

・フローズンブラック

・フローズンブリリアントホワイト

・マラカイトグリーン

・フローズンディープグレー

・アヴェンチュリンレッド

今回のマイナーチェンジでは、ラインアップから「グレイシャーシルバー」が無くなり、新たに「ブルックリングレー」が加わりました。さらにそれまでのX4のイメージカラーだった「フラメンコレッド」の代わりに「ピエモンテレッド」が追加されました。

洗練されたデザインで知られるBMWにおいて、定番の人気ボディカラーといえば、ホワイト系です。BMWではベーシックカラーとして「アルピンホワイト」が用意されています。

それ以外だと、シックで車格を上げる「ブラックサファイア」や、新色の「ブルックリングレー」もお勧めカラーです。

なお「アルピンホワイト」はソリッドカラー。他は全てメタリックカラーとなり有料となります。

人気の高いカラーはリセールバリューが高いというメリットもあります。先々の乗り換えも考慮して、カラー選びをするのがおすすめです。

BMW 新型X4 価格レビュー

BMW 新型X4の価格は、各グレードで大きく異なります。詳しい価格情報は、下記の通りです。

グレード

車両本体価格(税込み)

xDrive 20d

7,930,000円

xDrive 30i

8,550,000円

M40i

9,390,000円

ここからは、新型X4の維持費やリセールバリューについて見てみましょう。

維持費

維持費は、固定費(税金、保険)と変動費(ガソリン代、駐車場代、メンテナンス代など)の合計です。各グレードの維持費の相場は以下になります。

グレードの種類

月額の維持費の平均

年間の維持費の平均

xDrive 20d

約24,000円

約290,000円

XDrive 30i

約26,000円

約310,000円

M40i

約27,000円

約320,000円

以上のように、X4にかかる維持費は月額で30,000円ほどが相場です。これはあくまで相場なので、乗車頻度の高い人は相場以上の維持費がかかるでしょう。

また、環境性能に優れたクルマに対して自動車税、自動車重量税、自動車取得税が軽減されるエコカー優遇制度減税についても注目すべきポイントの一つです。

「BMW X4 xDrive 20d」は令和2年度燃費基準達成車に認定され、エコカー減税が適用されます。

エコカーは購入時、高額なものもありますが、自動車重量税、自動車税などの税金を含めて計算すると、思いのほか負担が少なくなることもあるので、選択肢の一つとして検討されてはいかがでしょうか。

※自治体の補助金制度の有無については、自治体ごとに異なります。また、支給条件等によって対象外となる場合や既に終了していることもある為、必ず各自治体もしくはお近くの販売店に確認をお願いします。

BMW 新型X4のリセールバリューは高い?

BMWは外国車カテゴリーの中でも高級車の部類に入りますが、総じてリセールバリューが低いことでも知られています。X4においても同様で、2021年式のxDrive 30iが現在、60%台の査定相場と言われています。特にディーゼル車は買取価格の下落率が激しい傾向が見られます。

もちろん、年落ちの経過と走行距離、そしてクルマの状態によって、その買取価格は変動します。また、少しでも高く売りたい場合は「モデルを跨がない」こともポイントです。いわゆる「型落ち」モデルは、クルマの状態が良くても思ったほど値段が付きにくいと言われています。

売りに出す際は、年落ち、走行距離、車の状態、そして型落ちを見極めるのがポイントです。

総評:マイナーチェンジされた、BMW 新型X4の評価

新型BMW X4シリーズのマイナーチェンジの特徴についてまとめてみました。

・ボディサイズは全幅1,900mmを超える大迫力。車内では余裕を持って過ごせるが、住宅地や都心部では運転中の注意が必要

・出力・トルクは日常ユースでは十分なパフォーマンスを実現。上位車種の「M40i」はハイスペック仕様

・全車種に最新の先進運転支援システムが搭載

・左右一体構造のキドニーグリルを採用したフロントフェイスで精悍なイメージを助長

・維持費は月に30,000円ほどで、歴代モデルとほぼ変化なし

以上のように、マイナーチェンジで安全性、快適性、そして車格が向上したBMW X4は、長年のBMWファンだけでなく、多くのSUVファンを満足させてくれることでしょう。

BMW/X4
BMW X4カタログを見る
新車価格:
852万円990万円
中古価格:
136.8万円922.9万円

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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