BMW 新型M3・M4 海外試乗レポート/清水和夫(1/2)
- 筆者: 清水 和夫
- カメラマン:BMW JAPAN
あの切れ味が再び!?清水和夫氏がポルトガルの試乗会で新型M3を試す!
家族や友達と一緒にドライブができて、サーキットではハイスピードドライビングを愉しめる-
そんな贅沢なニーズに応えてくれるクルマは少ない。「ポルシェ 911カレラ」はどうかといえば、ホイールベースが伸びたとはいえ大人が四人乗るのは少し辛い。
ありそうで見つからないものだが、そんな贅沢なニーズにしっかりと応えてくえるのが「BMW M3」ではないだろうか。
他のMシリーズもあるが、多くのMはエンジンパワーが強烈なのでサーキットよりも直線が得意な“マッスルカー”だ。しかし、M3はもともとが世界のツーリングカーレースで鍛えられていたので、カミソリのようなハンドリングをモットーとしていた。だが、そのM3も気がついたらV8エンジンを積むようになってしまったのである。M3のDNAはエンジンよりもシャシーが勝るという掟を忘れたのかと残念に思うことがあった。
だが、新型M3については、昔のカミソリMが帰ってきたと思われた。
エンジンはV8から直6へとダウンサイジングされたし、ターボ化されたとはいえ、レースでも使えそうなツインターボで武装している。気になるのはシルキー6とカミソリのようなハンドリングだ。
M3のライバルは存在するのか!?
まず本論に入る前に、M3のライバルとなり得るクルマを探してみよう。
最終モデルは懸案だったトラクション性能も高まりサーキットのパフォーマンスは向上しているが、今年のデトロイトショーで次期モデルの「LEXUS RC F」が発表された。IS Fはセダンであったが、今度はスポーツクーペとしてRCがラインナップされ、そのリアルFがRC Fだ。だからM3というよりはM4クーペがRC Fのライバルとなるだろう。
RC FはM3/M4のようなダウンサイジングターボではなく、5リッターV8を踏襲する。ターボエンジンの開発に手が回らないというのが本音かもしれないが、自然吸気のV8エンジンも悪くない。だが、大きなエンジンをフロントに収めているので、ハンドリングはカミソリのようには切れないだろう。
しかし、発表されたスペックから想像するとトルク・ベクタリングを採用し高剛性ボディを実現、ハンドリングはかなり性能アップしていると思われる。ナンバー無しのレース車両も市販するので、サーキットを強く意識してRC Fは開発されている。
まだRC Fのステアリングを握ることはできないが、新型M3/M4のライバルとしては十分な資質を持っているのではないだろうか。
では、次ページで新型M3のパフォーマンスを早速レポートしよう。
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