ついに出たBMWのミニバン/BMW 2シリーズグランツアラー&アクティブツアラー試乗レポート(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
3列目は短距離向けながらも腰高感のない運転感覚
次は3列目だが、2列目のスライド位置が後端にあると、3列目の足元が狭すぎて大人は座れない。
そこで2列目のスライド位置を前に寄せ、膝先空間を握りコブシ1つ分まで詰める。一見すると窮屈だが、前席の下に足がスッポリと収まるから、着座姿勢に無理は生じない。
この状態で3列目に座ると、足はどうにか収まるがスペースはかなり狭い。床と座面の間隔も不足して膝が大きく持ち上がり、座り心地は窮屈だ。大人6名で乗るなら、片道30分くらいまでだろう。
つまり長距離の移動では空間効率の優れたワゴンとして使い、短距離に限れば多人数乗車の機能も発揮する。ドイツ車ならばフォルクスワーゲン「ゴルフトゥーラン」、日本車でいえばマツダ「プレマシー」やトヨタ「ウィッシュ」に近いミニバンだ。
3列目が窮屈な代わりに、全高は前述のように1550mmに抑えた。ミニバンでは背が低く、腰高感のない運転感覚が特徴だ。
ディーゼルを意識させない静粛性に、滑らかな加速性能
搭載されるエンジンは、ガソリンが直列3気筒1.5リッターのターボと、直列4気筒2リッターのターボ。これに直列4気筒2リッターのクリーンディーゼルターボが加わる。
今回は、ミニバンでは珍しいディーゼルターボエンジンを搭載する『218d グランツアラーMスポーツ』を試乗した。
2リッターのディーゼルターボは軽やかに回り、ディーゼルであることをあまり意識させない。ガラガラした粗い音を抑えて静粛性も優れている。
基本的にはBMW「320d」と同じユニットだが、チューニングは異なる。グランツアラーは最高出力が34馬力低い150馬力(4000回転)、最大トルクは5kg-m下まわる33.7kg-m(1750~2750回転)だ。その代わり静粛性や振動を抑えたから、ディーゼルに不慣れなドライバーが運転した場合は、320dよりも違和感は小さいだろう。
320dに比べて動力性能が下がるといっても、最大トルクはノーマルタイプのガソリンでいえば3~3.5リッター並みだ。車両重量は1610kgだから性能的には十分。ATも8速だから優れた加速力を得たい時には高回転域が維持され、滑らかに速度を上昇させる。
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