アウディ期待のホープ新型「Q2」“Q3のヤンチャな弟”が新たな挑戦(2/3)

Q2のキャラに相応しい3気筒1.0リッターFFモデル

そんなQ2のラインナップは、ガソリンが1.0/1.4/2.0TFSIの3種類、ディーゼルが1.6/2.0TDIの2種類。クワトロ(4WD)が採用されるのは2リッターのみで、それ以下はFWDモデルとなっている。

今回紹介するのは、その中でも今年日本に導入予定である1.0TFSI(ただし日本未導入と思われる6速MTモデル)と、その次に導入の可能性が高い1.4TSFI(7速Sトロニック)の2台である。

＞＞[画像108枚！]アウディ Q2[2017年日本導入予定] フォトギャラリー

ボクがみなさんにお勧めするのは、ベーシックな1.0TSFI。価格的に一番アフォーダブルなこともあるが(日本での価格は、A3と同等の300万円台を予定！)、何よりその身のこなしが、Q2のイメージと一番合っていたからだ。

A1にも搭載される直列3気筒の直噴ターボは、そのパワー＆トルクを95ps/160Nmから116ps/200Nmにまで高めて、A1より少し大柄なボディ(1205kg)を堅実に引っ張ってくれる。

特にそのブースト制御は見事のひとこと。信号からのゼロスタート等では小排気量ターボにありがちな、急激にトルクが立ち上がる安っぽい素振りが皆無なのだ。

この上に1.4リッターが控えるだけあって、全開加速はパワフルとは言いがたい。特に今回は2速ギアがハイギアードだったことから、大人3人と荷物を載せた状況で走った峠の登坂道では、立ち上がりがモタつく場面も見受けられた。

しかし高速道路ではパーシャルスロットルによる130km/hもお手の物だったし、シフトダウンさえきちんと行えば、追い越し加速もノープロブレム。3気筒ターボの独特なサウンドを気持ち良く響かせて、トップエンドまできっちり回りきる様はアウディらしい精密機械感に溢れており、小さいけれどよくできた、本当にいいエンジンだと感動した。

ちなみに日本導入モデルは、よりレスポンシブでギア比が低い7速Sトロニックだから、さらに使い勝手は良くなるだろう。

しなやかかつ軽快な走りが楽しい

対してその足回りは、これまでのアウディには見られないしなやかさ。

1リッターエンジンの軽快感にマッチした俊敏なハンドリングで、なおかつSUVの高い重心を上手にバランスさせている。切り込むほどクイックなギア比となる「プログレシブステアリング」はEPSとの相性もよく、街中では軽やかに、飛ばせばシッカリ感が増し、高いアイポイントと相まって運転がとても楽しい。

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ただしリアシートの乗り心地は若干突き上げ感が強いから、ファミリーユースが大前提となるならやはり、後席が広くウィッシュボーンサスで乗り心地も良いQ3がよいと思う。