アウディ A7スポーツバック 試乗レポート/大谷達也(1/4)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:オートックワン編集部
A7スポーツバックは自動車デザイン界の常識を打ち破った
先ごろフルモデルチェンジを受けたメルセデス・ベンツ CLSに続き、アウディ A7スポーツバックが日本上陸を果たした。
BMW 5シリーズ・グランツーリスモとあわせれば、4枚以上のドアを持つ大型クーペがドイツ・プレミアムブランド御三家から出そろった格好になった。
ただし、3つのモデルにはそれぞれ個性というか独自の世界がある。
デビューから間もなく丸2年目を迎えるBMW 5シリーズ・グランツーリスモは、リアウィンドウが強く傾斜したクーペ・スタイルだが、室内の開放感を優先して全高を1,565mmに設定している。
これから紹介するアウディA7スポーツバックより135mm、つまりボールペン1本分くらい背が高い。このため、クーペというよりもSUVに近い存在感がある。
実際に乗れば車内の広さを実感できるが、プロポーションの印象だけでいえば流麗とは言い難い。どちらかといえば逞しさ、無骨さという言葉のほうが似合う。
先ごろ2代目に生まれ変わったメルセデス・ベンツCLSの全高は1,416mmで、A7スポーツバックより14mm低い。おかげでスポーティなプロポーションに仕上がっている。
ただし、BMW5シリーズ・グランツーリスモやアウディA7スポーツバックとは異なり、ドアは4枚だけ。
セダンのように独立して設けられたトランクルームは奥行きがあって容量もたっぷりしているけれど、開口部が狭いので大きな荷物の積み降ろしは苦手だろう。
この点はテールゲートを持つアウディA7スポーツバックやBMW5シリーズ・グランツーリスモのほうが一枚上手だ。
4枚のドアを持つCLSは後席への乗り降りが便利なクーペ、と捉えたほうがいいかもいれない。
そして、アウディA7スポーツバックは、まるでBMW5シリーズ・グランツーリスモとメルセデス・ベンツCLSの“いいとこ取り”をしたようなクルマだ。
つまり、荷室の容量や使い勝手はBMW5シリーズ・グランツーリスモ並だけれど、スタイルの華麗さでいえばメルセデス・ベンツCLSに肩を並べる。
裏を返せば、「クーペにすると車内は狭い」という自動車デザイン界の常識を打ち破ってしまったのがアウディA7スポーツバックだといえる。
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