アウディ 新型 A6 アバント 2.8FSI quattro 新車試乗レポート/飯田裕子(1/2)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
待ち望まれたA6の本命モデル「アバント」
日本車では数少なくなってきたステーションワゴンも、欧州車ブランドに至ってはアッパーミドルサイズまでセダン/ワゴンともにラインナップされるのが一般的だ。そして日本では、特にワゴンタイプの人気が高いというのも特徴的。新型「アウディ A6」のセダンが登場して以来、数か月遅れでやって来たアバント(アウディのワゴンモデルの呼び名)の登場を待ち望んでいた方も少なくないのでは。なにせ先代C6型「A6」の場合、約40~45%がワゴンだったというのだから。
ボディサイズは先代のモデルとほとんど変わらない。しかしホイールベースは7㎝延長され、一方でフロントのオーバーハングは8cmも短くなった。4.94mの堂々たる全長を持つスタイルは、アッパーミドルサイズながらショートオーバーハングぶりが強まり、ルーフの長いアバントでさえも、スポーティさを印象付けるカタチをしている。
サイドウインドー下を前端から後端までクッキリと貫くショルダーラインも特徴的。またセダンに対しアバントの全高は3cmほど高いが、視覚的に3cmぶんの高さを感じるよりも、Bピラー以降のウインドウ形状でワゴンモデルらしさを実感するだろう。ラゲッジの実用性を機能美としてデザインに組み込んだことで、よりアクティブな印象がアウディらしい上品さとともに感じられる。
ワゴンの実用性の高さと美しさやスポーティさを見事に兼ね備える
多くの性能や機能をA6セダンと共通とするなかで、新型アバントはセダンにはない実用面に特徴があり、新しさもある。前述した全高の高さは、室内の居住スペースにわずかながら貢献もしている。セダンの後席室内高が962㎜なのに対しアヴァントは985㎜と、後席のヘッドクリアランスは若干ではあるが広がっている。
新型の荷室のスペースも、通常の状態の565リットル(VDA方式)という数値は先代と同様だが、リヤシートの背もたれを倒した状態では、先代の1660リットルから新型は1680リットルと、こちらもわずかながら容量も増えている。
アバントにのみ採用された新機能もオプションながらある。電動テールゲートを選ぶと、開閉と同時にトノカバーもシュルシュル…と開閉される機能に加え、「バーチャルペダル」と呼ばれる機能も同時に付いてくる。これは、テールゲートを自動で開ける装置。例えばオーナーが両手いっぱいに荷物を持ってラゲッジに近付くとする。そこでキーを携帯していれば、バンパー下に向かってエアーキックをするような(足先を前後するような)動作をすると、自動でテールゲートが開くというもの。センサー作動(反応)範囲はナンバープレート範囲内(左右)くらいで働くそうだ。何度か試してみたところ、はじめは少しコツを掴む必要があるかもしれない。しかし慣れたらスーパーの駐車場などでもこれ見よがしに使ってみたい、最新モデルらしい機能と言える。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。