アウディ 新型 A3スポーツバック 試乗レポート/飯田裕子(2/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
従来モデルに対し車格感がさらに向上
先ずは外観。初対面から新型A3スポーツバックはA4のような車格感が感じられた。本来のA3スポーツバックのアクティブな雰囲気に加え、全長は先代よりわずか35mmの延長だが、ホイールベースが60㎜伸びたことで全体の印象にドッシリ感が増し車格感のアップにつながっているようだった。
デザインもフロント周辺はシングルフレームグリルやシャープなヘッドライトが今のアウディ顔を主張する一方で、リヤ周辺は同じハッチバックスタイルのA1よりもよりエッヂの効いた面構成が、昼夜問わぬ明るさの下でスポーティな印象に少しばかりエレガントさプラスし、質感を高めているようだ。
ちなみにホイールベース延長の恩恵は、ラゲッジスペースを後席アレンジした際にある。340リットルという基本容量は先代と変わらぬものの、リヤシートを倒した最大容量は先代が1120リットルなのに対し新型では1220リットルと拡大している。後席の足元スペースに加筆するほどの延長はないが、それでも十分な広さが確保されている。
シートの座面の前後長はA4に比べればやや短めだが不自然さはなく、さらに背もたれの背中の体重がかかるあたりが柔らかく沈み、快適さに加えホールド性を高める役割も果たしていた。
用意されるパワートレインは3タイプ
前述のようにボディサイズは若干大きくなった新型A3スポーツバックだが、車重は最新のボディ軽量技術の採用に加えインテリアやエンジンにまで軽量化を徹底、最大で大人一人分ほどとなる60㎏の軽量化を達成している。このボディに組み合わされるパワートレインを搭載エンジンをベースにご紹介すると3タイプがある。いや、S3を加えれば4モデルになるが、現段階ではA3スポーツバックシリーズの紹介に留まる。
アウディにとって新採用となる122ps/20.4kgmを発揮する1.4リッター直噴ターボ搭載の「1.4 TFSI」は、7速Sトロニック トランスミッションを組み合わせ、駆動方式はFF。140ps/25.5kgmを発揮する「1.4 TFSI cylinder on demand」はシリンダーオンデマンド(気筒休止システム)を採用する1.4リッターTFSI(直噴ターボ)。こちらも7速Sトロニックを採用し、駆動方式はFF。そして、180ps/28.6kgmを発揮する1.8リッター直噴ターボ搭載の「1.8 TFSI quattro」には6速Sトロニックを組み合わせ、駆動方式はアウディ自慢のクワトロシステム(4WD)が採用されている。ちなみに気筒休止付の1.4リッターモデルの導入は11月になる見込みで、試乗できたのもそれ以外の2エンジン搭載モデルだった。
小気味良い走りと上質な乗り心地~ A3スポーツバック「1.4 TFSI」~
1.4リッター直噴ターボエンジンを搭載する「1.4TFSI」は、1500rpmからトルクが発生するため街中はもちろん高速道路での再加速時でも不足はない。街中で信号が青に変わると、同時に軽く踏み込んだアクセルペダルを一定に保てば、アクセルを少ししか踏んでいないため加速がわずかなのはイメージ通り。その一方で、7速Sトロニックは小気味よくシフトアップをして巡航走行に入る。
また赤信号などで停止する場合には、アイドリングストップが機能する。ワインディング路などでのコーナリングもスマートにこなし、基本性能の高さを実感できるだろう。アウディはどちらかと言えば乗り心地が硬めの印象を持つが、こちらはそんな先入観を忘れる乗り心地の良さも感じられた。
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