メルセデス・ベンツ AMG GT 海外試乗レポート/島下泰久(1/2)
- 筆者: 島下 泰久
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
911など強力なライバルがひしめくセグメントへ戦いを挑む「AMG GT」
そもそもはメルセデス・ベンツをベースとする究極のハイパフォーマンスカーを世に送り出してきたブランドであるAMGは2009年、メルセデス・ベンツ SLS AMGにて、初めてゼロから自社で設計、開発したクルマを世に問うた。
あれから5年、いよいよ第2弾モデルの登場である。その名は「AMG GT」だ。
とは言っても、AMG GTはSLS AMGの後継車ではない。いわゆる“スーパースポーツカー”にカテゴライズできるSLSに対して、AMG GTはターゲットをより規模の大きな“GTスポーツカー”市場に定める。
要するに、そこはポルシェ911を中心にライバル達が割拠するセグメント。規模が大きく、そして競争も苛酷な舞台に次の狙いを定めたのである。
SLS AMGよりも広く十分な容量を持つAMG GTの荷室
長いノーズとファストバックのコンパクトなキャビンの対比が印象的な、地を這うように低くワイドなスタンスを持つスタイリングは、近年のメルセデスの系譜を感じさせながらも更にエモーショナルで、且つワイドな全幅にも関わらず非常に引き締まった印象をもたらす。
このボディは、ほぼすべてがアルミ製とされる。通常のヒンジ式のドアを開け、分厚いサイドシルを跨いでドライバーズシートへ。着座位置はかなり低め。円形のエアダクトなど、こちらも近年のメルセデスに共通の意匠が取り入れられたデザインは、囲まれ感がかなり強い。
シート背後にはブリーフケースぐらいは置けそうだが、リアシートは無し。
しかしながらテールゲートを開ければ、SLS AMGと違って十分な容量の荷室が用意されているのは朗報だ。V型8気筒エンジンをイメージしたというセンターコンソールの左右にずらりと並んだボタンは、お世辞にも扱いやすいとは言えない。
視線を落として、左側の上から2つめにスタートボタンを確認。意を決してプッシュすると、エンジンに火が入り低く唸るようなサウンドが炸裂しはじめた。
そのエンジンは、AMGの流儀である「One man,One engine」に則り、職人の手作業で組み立てられた、新開発の4リッターV型8気筒ツインターボ。
ドライサンプ化され、ターボチャージャーを通常のVバンク外側ではなく内側に置くことで小型化を図ったこのエンジンは、GTで最高出力462ps、最大トルク600Nmを、そして今回試乗したGTSでは同510ps、650Nmを発生する。
7速デュアルクラッチのギアボックスは車体後方のデファレンシャル直前に置かれるトランスアクスルレイアウトとされ、前後重量配分を47:53へと最適化している。駆動方式は当然FRで、GTには機械式の、GTSには電子制御式のLSDが備わる。
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