アルファロメオ ステルヴィオ ディーゼルモデル試乗|生まれ故郷のイタリア・ステルヴィオ峠を駆ける!(2/4)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:FCA
イタリアの道が作り上げた素晴らしいハンドリング
そんなステルヴィオで走ったヨーロッパの道は、なるほどこうしたクルマが生まれるだけの土壌である、と改めて感心させられた。
ミラノのムゼオ アルファロメオ(アルファロメオ博物館)からクルマを駆りだしておよそ300km強。街中はランナバウトが中心となるため信号渋滞が起こりにくく、道筋はナビが要らないほど単純で(といいつつ、現地仕様にはガーミン製と思われるナビがインストールされていた)、間違ってもルート復帰しやすい。
そして日常的にカーブが多いことからクルマには、当たり前のように高い操縦性が求められる。
高速道路の速度制限は最高で130キロと高い。そして車線全体のアベレージも当然日本より高く、この中で自然に棲み分けが行われている。
飛ばす者はメリハリ良く飛ばし、そうでないものは追い越しをした後さっさと走行車線へと戻る。アウトバーンほど速度域が高くないためにマナー意識はドイツほど厳格でないようだが、だからこそ“クルマの格”と“腕前”の両方で、ドライバーの力量が推し量られる。それでもここ数年は若者のクルマ離れが目立つようになってきたというが、簡単に言えばヨーロッパにはまだ、“クルマ好き”が沢山いる感じがした。
>>秀逸なディーゼルエンジンが引き出す心地いい走り[次ページへ続く]
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