アルファロメオ アルファブレラ 海外試乗レポート(1/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:フィアット・オート・ジャパン
新生フィアット&アルファロメオを象徴するモデル
アルファ ロメオはイタリアの至宝だ、などと無条件なアルファ愛を捧げているのは、実は日本人だけなんじゃないかと最近思うようになった。
もちろん、本国でもそのブランドに対する敬愛の情は深いものがあるけれど、かといって決して甘やかしたりしないことは、昨今、モダンアルファの販売台数が低迷していたことでも判る。言ってしまえばパトカー用のクルマで、オヤジ御用達。あの盾型グリルにぐぐっときた、なんてことは、もはや極東の国でしか見られない現象なのかもしれない。それだけ日本人のアルファ愛は強いってことだけど・・・。
要するに、アルファ ロメオもフィアットも、自国市場中心主義で来た挙句に、日本人にしか判ってもらえなくなってしまった。それが最近までの、一連の騒動の根源にあるわけで、クルマ造りの方針転換を余儀なくされたというわけだ。そして、嬉しいことに、今フィアット-アルファ ロメオは大復活を遂げようとしている。 グループのリストラクチャリングが進み、無能なトップマネージメントをばっさり切り捨て、新しいボードメンバーのもと、少なくともEUマーケットで通用するクルマ造りを心がけた。結果、株価も上昇し、またぞろフィアット自動車部門は将来の収益源であると大いに期待されるところまでやってきたのだ。ルカ・モンテゼーモロ、恐るべし。
アルファブレラは、その象徴と言えるかもしれない。なぜなら、最新のフィアット-アルファ ロメオの主要モデルにはジョージェット・ジウジャーロ率いるイタルデザインとの協力関係で生まれたものが多く、さしづめブレラはその発端と言えるクルマだったからだ。
02年、ジュネーブショー。1台の、非常に意欲的なデザインスタディ(だが自走可なのはイタルデザインの常)が現れた。名前をアルファブレラと言い、その後のアルファ ロメオデザインのモチーフとなる。156のマイナーチェンジモデル以降で言うところの、ブレラ顔だ。
その後、アルファ ロメオの主力モデルが159へと進化し、欧州Dセグメントで堂々と渡り合えるモデルとなったのは記憶に新しいところ。そして、フィアットで言えば、グランデプントやニュークロマなどもイタルデザインとフィアット・チェントロ・スティーレとのコラボレーションで生まれたものだ。
コンセプトカーそのままのスタイリングで市販化されたアルファブレラは、だから、新生フィアット&アルファ ロメオの象徴だと私は思うのである。
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