アルファロメオ アルファブレラ 海外試乗レポート(3/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:フィアット・オート・ジャパン
ブレラはFFを選んで正解だと、今のところは言っておく
日本市場への導入は来春を予定されているが、グレード数はエンジン種類に応じた2種類となるだろう。すなわち、159でもおなじみの2.2L直4と3.2L V6で、いずれもGM製ブロックにアルファ-フィアットのストイキ直墳JTSヘッドを積んだものである。組み合わされるミッションは6MTのみ。V6モデルは159同様にトルセンCデフ方式のAWDで、Q4と呼ぶ。
159には早々にセレスピード&Qシステムが用意されるというが、このブレラへどんな2ペダルカーを導入するかは”検討中”らしい。ウワサではセレスピードを用意せず、トルコンATのみになる可能性もあるというのだが・・・。いずれにしても、2ペダルは1種類に限定されるというから、可能性としてはトルコンの方が高いといえよう。
最大のポイントは、Q4システムとショートホイールベースシャシー、および専用チューニングされた足まわりのマッチングだ。 結論から言うと、159ほどにはしっくりこなかった。そもそも硬派なスポーツカーではなく、スタイリッシュなスポーツクーペという役柄である。アシコシはどちらかといえば乗り心地重視のセッティングで、そこに短いホイールベースとエキセントリックなQ4(ちょっとFR風)な動きが加味されると、乗り手が少し酔いを感じるような、そんな心地悪さがあった。
159ではあれほど楽しかったハンドリングも、高速域では楽しめるものの、中低速以下ではシャープさとダルさが交互に現れるような感じで、一筋縄ではいかない。もっとも、そこに味わいを見つけることのできる人ならば、楽しいと思えるだろうが。
V6エンジンに関しては、発見があった。プリプロダクションということで個体差が激しかったが、中にはサウンドも勇ましくきっちり吹け上がる個体もあったのだ。生産モデルではすべてそうなることを期待したい。ちなみにブレラの生産を請け負うのはピニンファリーナ(!)である。
159のときとは真逆に楽しかったのがFFモデルの17インチ仕様だ。身を捩りながらも適度な手ごたえを残しつつ舵の修正に寛容でしかもコントロール性に優れ気持ちいい、というアルファFFらしいハンドリングで、Q4よりも断然に面白い。それでいて、これまでのアルファ ロメオにはないボディのしっかり感が備わるから、街中や高速道路でのクルーズも得意である。乗り心地はタイヤの影響が大きく、いずれのグレードにおいても、オプションの18よりも17インチがいい。
フツウに快適に乗れて、しかもその気になれば楽しめる。そして、V6よりも安い。アルファブレラはFFを選んで正解だと、今のところは言っておく。もちろん、結論は日本に導入される生産モデルの試乗を待たねばならないが・・・。
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