冬だからこそ・・・アバルト124スパイダーをオープンにして、サソリの”ピリ辛スパイス”を愉しんじゃおう(2/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:和田清志・FCAジャパン
あのクルマとは”ベツモノ”な、サソリ印の力強いスタイリング
そんな販路を広げるアバルトにおいて、いま注目されているモデルが後輪駆動の小型オープンスポーツモデル「124スパイダー」。
そのスタイリングは1960年代に登場した初代アバルト124スパイダーをオマージュしたもので、ベースとされた4代目マツダ ロードスターの雰囲気とは別モノ。特にサイドシルエットの違いは明確で、前輪から鼻先までの距離と後輪からリヤエンドにかけたオーバーハングが少し長くとられ、スッと正面を見据えたフロント部のシルエットが初代モデルを彷彿とさせる部分。
安定感のあるスタイリング、強い目力で見据える表情、ブラックアウトしたフロントピラーガーニッシュは、アバルトのサソリのエンブレムとあいまって、力強い表情が冴えわたってます。
イタリアと日本、極めて理想的な”初めての共同作業”
着座位置が低いレザーシートに腰をおろすと、ドライバーの正面には赤いセンターマークが縫い込まれたアバルト専用のスポーツレザーステアリング。一見するとステッチ入りでお洒落なハンドルだけど、よく見ると手のひらが着実にフィットするように計算された断面に職人気質のコダワリが感じられるもの。オーディオのコントロールやハンズフリー通話、クルーズコントロールのスイッチなどの快適装備も標準で付いています。
イタリアメーカーが手掛けたモデルでありながら、カーナビやオーディオ再生機能、ahaのインターネットラジオが聴けるマツダ由来の多機能なエンターテイメントシステムがそのまま利用できることは嬉しい部分です。
アバルト独自の3連メーターは、中央にメカ感を際立たせる赤い文字盤のエンジンの回転計を配置。速度計はちょっと欲張りに270km/hまで刻んでいるあたりがニクい!
右ハンドルでも自然なシートポジションはさすが ”国産”イタリア車!
シートに座った時の運転姿勢の取りやすさは、右ハンドルであってもペダルレイアウトなどに違和感を覚えさせず、座った位置から手足を伸ばすと、自然な位置にペダルが配置されています。左ハンドルが主流の輸入車の場合、右ハンドルに置き換えると構造上の理由で足元の広さやペダルのレイアウトに違和感があるものもチラホラと見受けられるけれど、右ハンドルをしっかり考慮した基本設計が行われているあたりも、日本メーカーのマツダとコラボしたメリットだったりもします。
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