新型デミオのスカイアクティブと13C、どちらがオススメ?

新型デミオのスカイアクティブと13C、どちらがオススメ?
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新型デミオのスカイアクティブと13C、どちらがオススメ?

新型デミオのスカイアクティブと13Cで迷っています。

以前、清水さんがデミオ 13Cをオートックワンの記事でベタ褒めしていたので、魅力を感じていました。しかしどうもスカイアクティブという新型デミオが登場するということで、燃費を考えるとこちらも魅力的に感じてきました。

リセールバリューも含め、清水さんなら総合的にどちらがおススメですか?(ゼンジー南京さん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

マツダ 新型デミオ 13-SKYACTIV

ステキなデザインに、まるでフォーミュラカーのように軽快な走り。

プラス、合格水準にある燃費。それらを総合すると、デミオはものすごく魅力的なコンパクトカーでして、スカイアクティブ登場以前から、私は一押ししていました。

そのデミオに、超革新的なスカイアクティブエンジンが搭載されるとなれば、間違いなくそれが一押し!と言いたいところですが、まだ断言はできません。なにしろまだ乗ってないもので・・・。

技術的な面から見たら、言うまでもなく、スカイアクティブエンジン搭載の「13-SKYACTIV」が一押しです。

新技術への興味、ワクワク感もありますし、従来型の「13C-V」とは、カタログ燃費で3割の差があります。価格差は、充実した装備(アルミホイールや横滑り防止装置、ブレーキアシスト等)を考えると10万円以下なので、燃費性能が本当なら、3万キロくらい走ればモトが取れる計算ですね。

廃車まで乗らずに途中で手放すとしても、維持費の安いクルマは基本的に査定が高いですから、下取りでも有利でしょう。

しかし、個人的には不満もあります。

新型デミオ フロント旧型デミオ フロント

まずデザイン面。

フロントフェイスがちょっと変わった程度ですが、私はマイチェン前の方が、クリーンかつシンプルで、デザインレベルが高かったと思います。

インテリアも、マイチェン前の方が微妙にセンスが良かった。

これには、コストダウンが関係しているのかもしれません。マイチェン後はすべてのデミオが内外装をチェンジするので、正直なところ、顔のデザインと内装だけを見たら、個人的にはマイチェン前を選びたくなります。

また、スカイアクティブデミオは、燃料タンク容量が小さくされているのも気になります。

燃費が3割アップしたのだから、タンクが3割小さくてもいいだろうということで、41リットルから35リットルに縮小され、その分、車両重量を軽くして、重量税を軽減しているのです。

マツダ 新型デミオ 13-SKYACTIV

確かに航続距離は、計算上は差し引きゼロですが、満タンで何キロ走れるかというのも、クルマの魅力のひとつなので、この点でスカイアクティブデミオは、プラスアルファがありません。非常に残念です。

ということで、マイチェン前の印象を元に、グレードごとのオススメ度をまとめますと、

・13C(5速MT)114万9,000円

まるでロータス・ヨーロッパのようなクイックな動き!空を飛ぶように軽快で、思い通りに走れる。マニュアル車でOKなら間違いなくコレ。

・13C(4速AT)114万9,000円

安さは魅力だが、4速ATという古いミッションが、走りの楽しさを若干スポイルしている。実燃費は15km/Lくらい。

・13C-V(CVT)129万円

装備も適度に充実していて、走りもステキ。あらゆる面で万人に勧められるグレードだったが、スカイアクティブ登場後は立場が微妙に。実燃費は16km/Lくらい。

・13-SKYACTIV(CVT)140万円

一押しにしたいところだけれど、試乗してみないと断言できず。実燃費で20km/L超えを期待。

・1500ccモデル

個人的見解ながら、デミオには1500㏄は必要ナシ!

とにかく、スカイアクティブの実際の走行フィールがどんなもんか楽しみです。試乗したら、また報告したいと思います。しばしお待ちください!

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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