プリウスの燃費向上テクニック
- 筆者: 清水 草一
プリウスの燃費向上テクニック
今はノアに乗っていますが、いずれプリウスを買いたいと思っています。
エコ運転は、「急のつく動作をしない」と言われますが、いい燃費を出すには、どのように運転したらいいでしょう。(オーツーさん)
其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
では、プリウスでの燃費テクニックを解説する前に、ノアのような通常のガソリン車でのそれを簡単に説明しておきましょう。
まず発進。クルマは発進加速の時が最も燃費が悪くなります。そこで、AT車の場合は、アイドリング状態でも発生するクリーピング(ブレーキを離しただけでクルマがスルスルと前進する動き)をなるべく活用することが大事です。
信号が青になると同時にブレーキを離し、ほんの1~2秒くらい、あくまで後続車の迷惑にならない範囲で、クリーピングで動き出すようにしてください(混んだ道路での右折のように、瞬発力が必要なケースは例外です)。そこからは徐々にアクセルを踏み込んで、ある程度短時間で巡航速度に乗せます。
クルマは、加速状態と低速状態では燃費が悪くなります。発進から巡航速度に乗るまではこの両方に該当するので、一番ガソリンを食うのです。
そこで、ある程度アクセルを踏み込み、これを短時間で済ませてしまった方がいい。
「急加速」は禁物ですが、速度を乗せるまでは、それなりの思い切りがあった方がいいのです。「アクセルを踏み込むと燃費が悪くなる」と思いすぎて、ここでモタモタすると、かえって燃費は悪くなります。
巡航速度になったら、なるべくアクセル開度は一定に。そして前方の信号が赤になるのが見えるなど、減速が予想される状況になったら、可能な限り惰性で走ることを心がけます。
交差する道路の信号を見て、前方の信号が青に変わるタイミングを計り、なるべく停止しないように走ることも効果があります。先を読んだ対処をするためには、車間距離をやや広めに取ることも大事です。
目安としては、前車との間隔は3秒。前車が通過した地点を3秒後に通るくらいの感覚です(通常は2秒程度)。燃費運転のキモは、「流れる水のようにスムーズに」と、「常に先を予見する戦略眼を持つ」。
この2点ということです。しかしプリウスの燃費テクニックは、これだけでありません。それについては次回以降をお楽しみに。
MJブロンディの「ひとりごと」
現在、日本で売られている乗用車は95%がAT車ですが、マニュアル車の場合、積極的にニュートラルを活用するのも、燃費向上には重要です。
たとえば遠くの信号が赤になったら、すぐにクラッチを切ってしまう。こうするとただアクセルを離すよりも、はるかに長い距離を惰性で走ることができるのです。
クラッチを切らずにエンジンブレーキをかけた状態だと、ガソリン噴射はゼロ。一方ニュートラルではアイドリングはしているので、ガソリンは少し使っています。
このことから、「ニュートラルは燃費が悪い」とも言われますが、空走できる距離の違いを考えると、ニュートラルを有効に使った方が燃費がいいのです。
私はこのテクで、燃費競争でレーサーに勝利したことがあります(笑)。
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