試乗レポート

ボルボ V60 試乗レポート／岡本幸一郎(1/4)

公開日:2011/05/10 20:49 最終更新日:2012/02/29 17:25

筆者：岡本幸一郎
カメラマン：オートックワン編集部

衝撃的なS60のスポーツワゴンモデル登場！！

少し前に登場した2代目S60も、ボルボとしては衝撃的なセダンだった。そして今回新たに登場したV60は、そのS60のエステートモデル（ステーションワゴン）だ。

ボルボでワゴンを表す「V」モデルには、現在は「V70」と「V50」があり、かつては「V90」や「V40」も存在した。しかし、「V」で「60」というのは初だ。

大きさこそV70とV50の中間的なサイズで、数字の上では兄弟関係にあるものの、キャラクター面では一線を画す。新世代ボルボのカラーを色濃く打ち出した衝撃的なS60の延長上にある「スポーツワゴン」と位置づけられているのが特徴だ。

これまでボルボでは、ワゴンかくあるべしと、できるだけ荷室を広く確保するなど、あくまでワゴンとしての使い勝手を最優先で設計してきた経緯があるのだが、V60ではそれをしなかった。ボルボ史上でもっともダイナミックと自負するS60に、プラスアルファのスペースとフレキシビリティを与えたクルマというのが、V60の使命である。

それを象徴するのが、リアクォーターウインドウの形状だ。V70やV50ではオーソドックスな長方形となっているが、V60ではコンパクトなウェッジシェイプのデザインを用いているのが決定的な違いである。

プレゼンテーションでは“ラゲッジスペースについては絶対的な広さを追求していないので、広さを重視するユーザーはV70を選ぶべき”と明言していたことは、とかく新型車のことを持ち上げがちな場においては少々印象的だった。

なんと「シティ・セーフティ」はV60全車に標準装備！

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