フォルクスワーゲン ゴルフ7 海外試乗レポート/渡辺敏史(1/2)
- 筆者: 渡辺 敏史
- カメラマン:フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン
ゴルフ7最大の注目は100kgにも及ぶ軽量化
フォルクスワーゲンの主力モデル「ゴルフ」が早くも7代目にフルモデルチェンジされた。その新型「ゴルフ7」の海外試乗レポートが届いたので、早速お送りしよう!
今後、フォルクスワーゲングループ内のB~Dセグメント車用として全世界で展開され、年間1,000万台という目標生産台数の約4割を担うことになるという「MQB」モジュール。
それは従来のプラットフォーム的思想とは異なり、フロアパンだけでなく前後の足回りやエンジンコンパートメント、制御系や電装系なども共有化を前提としている。それらをブロックのように組み合わせることにより、多種多様な車輌の開発や生産のプロセスを一気に軽減しようという、立体的な発想に基づいたものだ。
先にフルモデルチェンジを済ませたアウディA3に次いで、そのMQBモジュールを全面採用した今後の最量販車種となるであろうクルマが「フォルクスワーゲン ゴルフ7」である。経営的なストラテジーも一身に背負うゴルフ7、技術面に関して最も注目すべきところは、前型比で最大で100kgにも及ぶ軽量化だろう。
軽量化の内訳は、まずアルミブロックを採用する後方排気のEA211系エンジンが、これまでのEA111系エンジンに対し、例えばクランクケースで45%、コンロッドで30%、カムシャフトで20%の軽量化が施されており、合計で「40kg」の減量に成功している。さらに、ボディ骨格やトリム材で「37kg」、足回り関係で「26kg」、電装関係で「6kg」の軽量化が施された。
更に注目すべきは、ボディの軽量化のためにアルミやマグネシウムといった高価な材料置換を行わず、代わりにハイテンスチール類の多用やホットスタンプ、ロールフォーミングといった最新生産技術の導入でそれを達成していることだ。
コストに配慮しながら重量減を達成し同時に剛性も向上させる、そこにMQBの目指したところを強く感じるのだ。
最軽量モデルは1,100kg台!?
ゴルフ7の日本仕様には、従来型と同じ「1.2リッター直4直噴ターボ」と、気筒休止システムを搭載した新しい「1.4リッター直4直噴ターボ」が搭載される模様だが、恐らく最軽量モデルは1,100kg台が見えてくるほど軽量に仕上がってくるだろう。
モジュール化による開発と生産のコスト圧縮は、裏返せば価格競争力への向上に繋がるわけで、それを示すかのようにゴルフ7は内装の質感も一気に高めてきた。あらゆるスイッチ類には金属調のデコレーションが施され、手の込んだトリム類をあてがうなど、その仕立てはアウディのそれをみているようだ。
インフォテイメントシステムには、掌の接近を察知して操作ボタンが画面に現れる新たなロジックも採用された。もちろんup!同様にコリジョンセーフティの標準装備に加えて、サイドブラインドアラートや車速追従クルーズコントロールなど、先進安全デバイスのアップデートも積極的に施されている。
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