トヨタの新世代自動ブレーキシステムが驚くべき進化を遂げた!
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:小林岳夫
50km/hからも停止できる実力
トヨタの新世代自動ブレーキシステムを搭載した「カローラアクシオ」の試験結果が※JNCAPから公表された。
※ 国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が、安全な自動車の普及を促進する目的で、1995年度より公表している自動車安全情報。現在市販されている自動車の安全性能について衝突安全性能、歩行者保護性能、ブレーキ性能などを評価し、結果を公表している。
結論から書くと、停止車両に対する自動ブレーキという最も解りやすい評価項目に於いて初速50km/hをクリア。従来のトヨタのシステムだと20km/hまでしか停車できなかったことを考えれば驚くほどの進化を見せている。
もう少し具体的に紹介しよう。今回発表されたカローラアクシオに装備されているシステムは、赤外線レーザーと単眼カメラを組み合わせたシステムを持つ。安価だという特徴を持ちながら性能的に低い赤外線レーザーは、単独だと対象物がどんな物体なのか全く解らずギリギリまで接近しないと急ブレーキを掛けられない。
加えて単純だから、ETCゲートのバーにも反応してしまう。そんなことから現在販売されている全ての赤外線レーザー式の自動ブレーキは31km/h以上になるとシステムをオフにしてしまう。『セーフティ・センスC』はカメラで対象物を確認。クルマを選別し、早いタイミングでブレーキ制御が可能になった。初速50km/h対応は素晴らしい。
もちろんいつでも50km/hで止まれると言うことは意味しない。トヨタのリリースを見ると「30km/hの減速を行える」と書いてある。ただJNCAPの試験結果を見れば30km/h以上で6回行っており、全て衝突していない。雨や滑りやすい路面状況を除き、50km/hの実力は持っていると考えていいんじゃなかろうか。
現時点で同等の実力を持つ国産車はごくわずか
参考までに書いておくと、50km/hから停止出来るシステムは非常に少ない。現時点でスバルと日産(スカイライン&フーガ)のみ。レクサス「LS」も50km/hから止まっているものの、アダプティブクルコンと同じようなブレーキの早掛けという反則ワザ(ギリギリで止めるのが自動ブレーキ)。LSよりカローラアクシオの方がはるかにレベル高い。
トヨタは近々『セーフティ・センスP』と呼ばれるレーダー+単眼カメラの高機能型自動ブレーキも搭載してくる。このシステム、車両だけでなく歩行者も感知(セーフティ・センスCは歩行者未対応)する。自動ブレーキ性能も40km/hと発表されており、こちらは60km/h近くまで止まれる可能性大。最初の搭載車は何になる?
トヨタ カローラアクシオ JNCAP試験結果ページ:http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/list_search_toyota.html
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