ドヤ顔チェンジで「アルファード」に異変、トヨタも予想以上の効果にびっくり!
- 筆者: 国沢 光宏
フロントデザイン変更で人気が逆転!?
マイルドヤンキーから国会議員まで「存在感のあるクルマ」を望むユーザー層から幅広い人気を集めていたトヨタの上級ミニバン、アルファードとヴェルファイアながら、今まで売れ筋は派手な後者だった。「ヤンチャ」な人達からすれば、アルファードだと「地味で押しが弱い」ということなのかもしれない。
トヨタもアルファードの取り扱いディーラーから「ヴェルファイアと競合されたら勝てない。何とかして!」とプレッシャーを掛けられていたようだ。そんな事情により2017年12月のマイナーチェンジで大幅にテコ入れしてきた。新型アルファードのフロントデザインは、これまで押しが強かったヴェルファイアも逃げ出すほどの迫力を持たせてきたのである。写真を御覧頂きたい。
>>新型アルファード/ヴェルファイアを写真でチェック(画像20枚)
むしろデザインはヴェルファイアの方がオーソドックスかつ地味に見えるほど。こうなると気になるのは売れ行き。トヨタに初期受注の状況を聞いてみたら、驚いたことに「アルファードの方が売れているんです。逆転しました!」。
今までのヴェルファイア人気、ディーラーの実力や車名のイメージとも言われてきた。しかし、アルファードを派手なデザインにした途端、ユーザーは「ヴェルファイアよりアルファード『いいね!』」と判断した様子。
トヨタに聞いてみると「自動ブレーキの大幅な性能向上も大いに評価されており、アルファードとヴェルファイアを足した台数でいえば絶好調です。どちらが売れても嬉しいです」。
トヨタもビックリ!予想以上の効果で波及もある?
ちなみにフロントマスクのデザインは、業界の共通認識として言うと”ヘッドライト上端のラインよりラジエターグリル上端が高ければ高級感が増す”。そして”ラジエターグリルは大きいほど押しが効く”というのがある。新型アルファードのフロントマスクを見ると文法通り。ラジエターグリルの存在感をドーンと出しており、高級感漂う。
一方、ヴェルファイアはメッキ部分こそヘッドライト上端より上にあるが、ラジエターグリルは低い位置かつ、小さくなっている。エラそう度合いからすれば大幅に後退してしまった。今後もアルファード優勢となっていくことだろう。ヴェルファイアを売るには、フロントグリルのドレスアップか?
もちろん、今回のデザイン変更はトヨタの狙いだろうが、予想以上に効果があったことに対し驚いているようだ。おそらくトヨタは今後も新型アルファードと新型ヴェルファイアで得た「教訓」を元に、一段とヤンチャな顔つきのクルマを出してくる可能性が高いだろう。
売れるデザインが時代にマッチしていて正しいのだが、個人的には教養溢れるカッコ良いスマートなデザインを今後のトヨタには期待しておきたい。
[Text:国沢光宏]
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