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試乗レポート 2014/3/11 18:56

テスラ モデルS 氷上試乗レポート/川端由美(1/2)

関連: テスラ Text: 川端 由美
テスラ モデルS 氷上試乗レポート/川端由美

EVの常識に囚われないモデル

テスラ モデルS

“EVって寒さに弱いんでしょう?”

そう思うのもごもっとも。

温度が低いと、電池の性能が悪化して、一回の充電で走れる距離が短くなったり、始動性が悪化したりすることが心配される。ただでさえ、ピュアEVは電池で重さが増しているから、これ以上の重量増加を避けて4WDの設定はほとんどないし、電気ヒーターで暖房すれば、その分のエネルギーを走行用から差し引くことになる。

テスラ モデルS

しかし、そんな「自動車業界の常識」に囚われないのがテスラ・モーターズのスゴイところ。

なにしろ、本国アメリカの次に売れている市場がノルウェーというのだから、クール!彼の地は購入補助金が充実している上に、元々、あまりの寒さでエンジン車も、再スタートに備えて電源を差し込んで暖気しておくというお国柄。ゆえに、ショッピングセンターやレストランの駐車場で気軽に充電できるなど、インフラが整っている。

テスラ モデルS

ただし、聞いただけでは納得できず、自分で試してみたいと思うのがジャーナリストの性。幸い「日本での新型“モデルS”の予約が好調で、本社からスノータイヤのボーナスが贈られて、氷上テストができることになりました」との朗報が入った。試乗会場となった長野県・八千穂レイクは標高1300mにあることもあって、真冬には湖が凍結して、おおむね2月末まで氷上ドライブが楽しめる。

初期の頃から、生産体制と共に加速度的に成長

テスラ モデルS

雪景色の中、2台の「モデルS」が並んで我々の到着を待っていた。

早々にステアリング・ホイールを握りたい衝動を抑えて、まずはテスラ・モーターズと新型「モデルS」についての座学を少々。「自分たちが乗りたくなるよいなカッコいいエコカーを作ろう!」と一念発起したシリコンバレーのエンジニアたちが起こしたEVヴェンチャーがテスラ・モーターズの始まりだ。

2003年に創業した後、2008年にようやく第一弾の市販車「ロードスター」を発売し、予定していた2500台を完売した。

テスラ モデルS

筆者は2006年からテスラの取材を続けてきたが、本音を言えば、この段階ではまだ海のものとも山のものともわからなかった。

EVヴェンチャーとしては、2500台「もの」EVを販売したことは素晴らしい実績だが、初期のロードスターはパフォーマンスに優れるものの、乗り味は荒削りだったし、パロアルトの本社工場は当時まだバックヤードビルダーの域で、自動車メーカーと呼ぶには心もとなかった。

テスラ モデルSテスラ モデルS

しかし、市販第二弾となる「モデルS」の発表後は加速度的に自動車メーカーへと正緒しつつある。

2012年に元GMとトヨタの合弁工場の跡地に新工場を設立し、年産2万台の体制を敷き、いわゆる「量産」をスタートした。工場では、原材料のアルミ・ロールからボディの組み立てまで、一貫した生産を行っている。大型のパネルも成型可能な6軸の油圧プレス機に加え、電池パック、内装の組み立て、プラスチック部品の成型まで備えている。

生産体制もさることながら、「モデルS」のクルマとして出来が素晴らしい。

1回の充電で走れる距離は約390~500kmと十分な実用性を確保した一方で、最上級のハイパフォーマンス仕様となる「P85」は0−100km/hを4.2秒で加速と、スポーツカー並みの動力性能を誇る。

当初、走行距離が300km以下のエントリーグレードを5万ドル以下で発売して話題になったことも記憶に新しいが、いざ、フタを開けてみると、最廉価版を注文した人がほとんどいなかったため、航空会社さながらに「無償アップグレード」を行った。その結果、60kWhのリチウムイオン電池を積んで約390kmの巡航距離を謳う「60」が事実上のエントリーモデルとなる。

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