スバル インプレッサ WRX STI RAコンセプト -インプレッサにスパルタンな「RA」が復活!-(2/2)

スバル インプレッサ WRX STI RAコンセプト -インプレッサにスパルタンな「RA」が復活!-
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そろそろ尖ったモデルを!

インプレッサ WRX STI tSインプレッサ WRX STI tS

最近になってSTIコンプリートカーとして発売された「tS」や「S」シリーズは、その甘美な乗り味によりクルマ好きを悶絶させまくるなど、各方面から高く評価されていますが、その一方で「もっと過激さが欲しい」と、かつてのRAのような味わいを求める声が挙がっているのも事実。

個人的には、比較的マイルド志向の「tS」でも、操縦性にキレが足りないと思うような場面は一切ありません。しかし、ワークスのラリーカーにそのままナンバーを付けただけのような「S202」あたりの過激なマシンに衝撃を受けた人たちからすると、最新のコンプリートカーはちょっと上品過ぎると言いたくなるキモチもわかります。

STIがアルピナのようなプレミアム・スポーツブランドを目指すのなら、今の路線のままでいいと考えておりましたが、我々スバリストよりも誰よりも、現行WRX STIの生みの親たる森氏自身が「そろそろ尖ったモデルを出してみたい!」と欲されたのでありました!(笑)

森氏はトークショーの中でも「スバル本体で造るライン生産向けの標準車だと、やりたくてもできないことが結構あるものですが、STIなら標準車を使って、標準車では表現できないコンプリートを提案することができる楽しみがあります」と語られました。STIヘ移籍した理由はソコだったんですね!(笑)

すべてはスバル車ユーザーのための挑戦

大阪オートメッセ2013にて

STIレースチームの総監督を務める辰己英治氏(元スバルの開発テストドライバー)も、「スバルで標準車の走行テストをしていた時より、STIに来てからのほうが“戦う相手”が明確なのでやりやすい面があります」とコメント。

そもそもSTIはスバルのモータースポーツ活動を総括する組織として誕生し、10万km世界速度記録やWRCへの参戦など、「戦うスバル車作り」の職人集団でありますから、「RA」という原点回帰的なモデルの提案は当然のことであるともいえます。

辰己総監督はさらに、

「アイサイトや衝突安全ボディ、燃費の良さなどの性能を上げることも確かに大事です。しかし、やはりスバルはお客様のために“世界と戦う場”である国際レースに参戦することでブランド力を上げていかなければならない。市販車にレースカーと同じ思想を注ぎ込んで、お客様に誇りや乗り味を満喫してもらいたいのです。

過去には、WRCがまさにそうでした。レースで勝てば価値が上がる一方、負けることはとても恥ずかしいけれど、欧州では戦わなければスポーツカーとして認めてもらえません。負けるかもしれないが、それでも我々は戦わないと」

と、すべてはスバル車ユーザーのための挑戦であることを語られ、思わず涙腺が緩みました。

欧州市場におけるスバル車の地位も向上

大阪オートメッセ2013にて

モータージャーナリストの国沢光宏氏は、

「ニュルで2連覇を成し遂げた去年ぐらいから、ヨーロッパの人たちのスバルを見る目が変わってきました。ニュルに出続けることで、明らかにスバルの評価が変わってきています」

と語られ、欧州市場におけるスバル車の地位が向上しつつあることを実感されているようです。

市販化はもはや確実!

この「RAコンセプト」は単なる参考出展車ではなく、「“RA”の名に相応しい刺激的な操縦性と、ニュル24時間レース参戦で培った走行安定性を凝縮したコンプリートカー」として、今年中に市販されることが確実視されています。

現行型WRX STIの最終進化型といえるかも知れません。

展示車のボディカラーはXVで好評を博したタンジェリンオレンジ・パールで、黒いホイールやドアミラー、リアウイングとのコントラストが際立っておりました。この他、WRブルーや白などの定番カラーが用意されることは間違いないでしょう。

スバル インプレッサ WRX STI RAコンセプトスバル インプレッサ WRX STI RAコンセプト

ブレーキはフロント6ポッド、リア4ポッドキャリパーが奢られ、ディスクローターはグルーブドタイプであることが確認できました。ディスク表面のダストの排出性を重視しての選択のようです。

タイヤは18インチでポテンザのRE070。S206に採用された19インチのミシュラン・パイロットスーパースポーツではないところからも、なにやら特別な物であることを憶測してしまいますね。

カーボン製のリアウイングは、ニュル24時間レースマシンのイメージそのもののデザイン。もちろん見た目のコケ脅しではなく、実戦で磨かれた空力特性により、強力なダウンフォースを発揮します。

エンジンについては、最大トルクが標準車の43.0kg-mではなく、スペックCと同じ43.8kg-mとされていることから、ボールベアリング系のターボが採用されるなどのファインチューンが施され、よりドライバーの意志に忠実なレスポンスが発揮されるように仕立てられることでしょう。

内装についてもまだ明らかにはされていませんが、「RAコンセプト」は従来の「RA」とは違い競技車両ではない(競技向けのスペックCは継続販売されます)ので、遮音材が省かれたり、エアコンレス化やウィンドウの手動化はないはずです。

発売時期や限定台数などについてはもちろん未定ですが、6月のニュル24時間レース終了後まもなくして、3連覇達成記念!として発売されることが理想ではないでしょうか!

それが実現したら、WRC3連覇達成記念として世に生み出された「22B」のような伝説のマシンとなるかも知れません!

スバリスト待望の戦闘マシン「RAコンセプト」が気持ち良く市販されるためにも、STIがニュル24時間レースで3連覇を成し遂げることを祈りましょう!

WRX STI RAコンセプト 主要諸元

エクステリア

STIフロントアンダースポイラー/STIスカートリップ/サイドオーナメント/STIサイドアンダースポイラー/STIリアウイングスポイラー/STIホイールナットセット

サスペンション

STIフレキシブルタワーバー/STIチューニングダンパー/STIチューニングコイルスプリング/ブレンボ6pot フロントブレーキ&2ピースグループドローター/ブレンボ 2pot リアブレーキ&グループドローター

タイヤ

ブリヂストン ポテンザ RE070/(F)245/40R18/(R)245/40R18

ホイール

STI BBS製 鍛造アルミホイール/(F)18x8.5J IN53/(R)18x8.5J IN53

エンジン

1994cc EJ20

最大出力

308ps/6,400rpm

最大トルク

43.8kg-m/3,200rpm

マフラー

STIスポーツマフラー

おまけ!

スバルスターズ 吉田美香子さんスバルスターズ 五月女舞香さん

(上の女性)スバルスターズ、3年目のエース!吉田美香子さん。背が高くてスタイルが超絶に抜群!

(下の女性)スバルスターズの次世代エース、五月女舞香さん。まだ初々しさが残る1年目です!

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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