名古屋走りが原因? 15年連続で愛知県が交通事故死者数1位
- 筆者: 国沢 光宏
運転マナーが悪い?15年連続交通事故死者数1位の愛知県
新年早々、あまり良い情報ではないが15年連続で交通事故死者数1位が愛知県となった。なぜか? よく言われる要因に「いわゆる”名古屋走り”を何とかしなければならない」。”名古屋走り”とは何か。要約すれば極めてマナー悪く危険な運転ということになる。本当に名古屋の運転マナーは悪いのか?
個人的に度肝を抜かれたのが『名四』と呼ばれる名古屋と四日市間の国道。ずいぶん以前のことになるけれど、深夜になると誰も信号を守らない。「信号が変わった直後に止まらない」というレベルでなく、先行車が止まらなかったり、交差する道にクルマの姿が見えないと基本的に止まらない。
今もそのDNAは残っているらしく、黄色信号だと「まだまだ大丈夫」。赤信号になったって「注意してすすめ」くらいのイメージ。YouTubeで「名古屋走り」を検索すると、信号無視や、ウインカーを出さないまま進路変更する危険なシーンがいくらでも出てきて驚く。確かに乱暴なイメージだ。
しかし、人口10万人あたりの死亡事故者数を調べてみたら、ずいぶんイメージが変わってくると思う。愛知県は全国平均でも常にベスト10に入っているため「優秀」と言える。愛知県に次ぐ死亡事故者数ワースト2位の埼玉県などもここ何年か人口10万人あたりの数ならベスト5以内を推移している。
人口10万人あたりでみると意外な県が愛知県の2倍の数に!
では人口10万人あたりの死亡事故者数が多いのはどこか。富山県や鳥取県、岩手県、福井県だった。6人を超え、愛知県の2倍。
参考までに書いておくと一番少ない東京都の5倍以上にもなる。死者の多い県でどんな事故が多いのか? 容易に想像出来る通り高齢の歩行者だ。死者数の60%が65歳以上の高齢者となっている。
興味深いのは、人口密集地の死亡率の低さ。やはり渋滞の多い地域だと平均速度が低いと言うことだろうか? 一方、10万人あたりの死亡事故死者の多い地域に共通するのは、高齢者比率の高さ。全国規模で65歳以上の高齢者が死亡事故の半分を超える。高齢者の多い地域は死亡事故も減らないとうことか?
交通事故死者数ワースト1の愛知県は、大きな企業も多く、愛知県警も「道路が広く速度が出やすい」という見解を出していること考えれば、”名古屋走り”に原因があるという結論にはならない。一般的なイメージと実際の状況はけっこう違うと言うことか? マナーが悪いという大阪府も優秀。
日本全体で見ると、2017年は1949年(昭和24年)の3790人より少なく3700人を下回った模様。昭和24年時点での自動車保有台数といえば、2輪車を含めわずか31万台! 2017年の台数8126万台より圧倒的に少ない。そして自動車産業界は交通死亡事故「ゼロ」を目指すべく動き出している。
[Text:国沢光宏]
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