中国、この時期に「くまモン」パクるが、日本車パクリは急減!その理由とは?(2/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
日系メーカーが中国人好みのデザインへ大きくシフト
第二の理由は、中国人好みのデザインが似ていること。
具体的には、「でっかい口(くち)」。つまり、ラジエターグリルが大きいことだ。
ここには、「口がデカい→空気を多く吸う→エンジンが大きい→立派で偉い」という中国独特のロジックがある。
中国は、面子(メンツ)を重んじる社会。クルマは富裕層にとっても、庶民にとってもステイタスシンボルだ。そのうえで「他人のクルマより、偉そうで立派に見えること」が重要視される。
日系メーカーは2000年代中盤過ぎまでは、日本やアメリカで企画し生産するクルマを、中国人好みに微調整する程度のアレンジをしていた。
例えば、中型セダンに高級な革張り仕様を設定したり、フロントグリルやリアのコンビネーションライト周辺にメッキ加飾を施したりといったものだ。
その後、日系の各メーカーが中国内にデザインスタジオを設けて、中国人のクルマの好みについて“深堀り研究”を進め「中国市場向けの専用車の開発が必然」という結果に達したのだ。
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