マツダがスポーツカーコンセプトモデルで新型ロータリーエンジンをお披露目か

2017年はロータリーエンジン50周年、2020年はマツダ創業100年、やはりそこに…

マツダは東京モーターショーに『マツダ スポーツコンセプト』と呼ばれる新世代ロータリーエンジン搭載を前提にしたコンセプトカーを出展するようだ。

現時点で判明しているのは写真のみ。ただ断片的な情報がいくつか入ってきている。ジグソーパズルのように組み立ててみたい。

まずマツダにとってのロータリーエンジンだけれど、ここにきて象徴的な技術として再評価すべきだという強い流れが出てきた。

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マツダ スポーツコンセプト

実際、マツダのスポーツカーの代表格といえば、ロータリーエンジン搭載の『コスモスポーツ』だし、ル・マン24時間耐久レースで総合優勝した唯一の日本車もマツダのロータリーエンジンだ。

確かに世界中の自動車メーカーが開発競争したロータリーエンジンを実用化出来たのはマツダだけ。そいつでル・マンを勝ったのだから素晴らしいとしか言えない。

スカイアクティブの成功により完全復活しつつあるマツダ魂が、ロータリーエンジンの復活を渇望しているのだろう。

参考までに書いておくと、2017年はロータリーエンジン50周年。そして2020年にマツダの創業100年を迎える。早ければ2017年の東京モーターショーに市販を前提としたコンセプトカー出し、オリンピックの年でもある2020年の発売など計画しているかもしれません。

新型ロータリーエンジン「16X」は優れた燃費で最高出力は250馬力前後

ということで写真を見て頂きたい。明らかにロードスターより大きいボディを持つ。小さくてもトヨタ86級。キャビンの大きさを考えればもう一回り大きいかもしれません。

そして最近のマツダのデザインの流れを汲み、超スタイリッシュ。長く伸びたボンネット、往年のジャガーのようだ。

搭載される新型ロータリーは『16X』などと呼ばれているタイプ名から解る通り(マツダのロータリー、数字は排気量を示す)、1ローター800cc×2になるようだ。654cc×2の13Bより一回り大きい排気量を持つと言われる。

マツダのロータリーエンジン(13B)

最近のマツダはターボ過給を嫌うため、無過給になる可能性大。このエンジン、前回書かせてもらった記事(「マツダが新型ロータリーエンジン開発に本腰、搭載車は2019年に登場か」)の中では圧縮点火になる可能性大きいと書いたものの、圧縮比を上げにくいロータリーエンジンの場合、なかなか難しいようだ。

通常の点火プラグを持ちながら、13Bより圧倒的に優れた燃費を狙っていると聞く。最高出力は250馬力前後になるだろう。

ターボを使わないためコンパクトなエンジンになる。だからこそ写真のように低いボンネットが可能。レシプロエンジンで低いボンネット高を実現するのは難しい(そういった意味からすればロードスターのボンネットの低さは見事)。

「マツダスポーツコンセプト」の詳細は東京モーターショー開催日に公開されるとのこと。

[Text:国沢光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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