お値段5460万円から! ロールス・ロイス 新型ファントム 世界最高峰サルーンがフルモデルチェンジ |発表会レポート
- 筆者: 松田 タクヤ
- カメラマン:松田 タクヤ
14年ぶりの大刷新! 新型ファントムは車の枠を超え、もはや移動する芸術品!
2017年7月、ロンドンのメイフェアにて世界初披露された新型のロールス・ロイス ファントムが、2018年1月22日に日本初披露された。
発表の舞台は台東区上野公園内にある法隆寺宝物館。アート(美術品)と呼ぶに値するほどに美しく生まれ変わった新型ファントムのイメージが、数々の美術品を収蔵・展示している法隆寺宝物館のイメージとマッチしたため、この場所が日本発表の舞台として選ばれた。
ロールス・ロイス ファントムは1925年のデビュー以来、自動車としての完璧さ、極上の美、世界最高峰のラグジュアリー性能などが高く評価され、数々の著名人や歴史的重要人物に愛されてきた。世界を変えてきた人物達が、こぞってこのロールス・ロイス ファントムを選んできたわけだ。この事実だけでも、ファントムという車がどれほど素晴らしく、どれほど世界最高峰の車なのかという答えにもなるだろう。
歴代モデルから数えて8世代目となる新型ファントムは、2003年に発表された前モデルのファントムから、およそ14年ぶりのフルモデルチェンジとなる。「世界最高の車」と呼ぶにふさわしく生まれ変わった、ロールス・ロイス 新型ファントム発表会の模様をレポートする。
雪に見舞われた都内での発表会、そんな日でも映えてしまう新型ファントム
新型ファントムの発表会は10:30から開始。発表会の時間に遅れないよう、筆者は会場がある上野駅に30分ほど早めに着いた。
東京では4年振りの大雪警報が発令される日となったが、午前中は歩行に支障をきたすほどではない降雪量だったのが幸いだ。
会場に着くと既に数名の報道陣が待ち構えていたが、法隆寺宝物館の鉄格子に遮られて会場に入ることはできない。
しかし、その様子を見かねたスタッフが早めのドアオープンをしてくれたので、我々は雪で濡れない屋根下に退避することができた。この対応に、ロールス・ロイスの心遣いとおもてなしの精神を改めて感じた。
会場入りすると、一目見ただけで新型ファントムと分かるアンベール前の車両が置かれている。オーラすら感じるアンベール前の佇まいは、車両のサイズだけが放つものではないことがすぐに分かり、アンベールの瞬間への期待感に胸が高鳴る。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ ジェネラルマネージャーのパトリック・ヴィーク氏は発表会のプレゼンでこうコメントした。
「新しいロールス・ロイス・フラッグシップのアンベールは、ロールス・ロイスだけではなく自動車産業にとって歴史的な瞬間となるでしょう。そして、世界のラグジュアリー・マーケットにとっても歴史的な瞬間となります。」
いかにも自信たっぷりな発言だが、それもそのはず。新型ファントムの構想には8年もの歳月と、500名にも上るエンジニアやデザイナーが携ったという。
新型ファントムは車両本体価格も世界最高峰! 消費税込み5460万円から
前述した通り、ロールス・ロイス ファントムは「世界最高の車」として名高く、誕生して依頼その地位をずっと守り続けてきた車だ。
値段だけで「世界最高」を表現する訳ではないが、新型ファントムの車両本体価格は驚愕の消費税込み5460万円から。さらに、ホイールベースを220ミリ延長した新型ファントム エクステンデッド・ホイールベースの車両本体価格は、消費税込み6540万円にもなる。
まさに、世界最高峰の「美術品」のような価格設定となっているが、その価格に見合うだけの車であることは間違いない。
ロールス・ロイス・モーター・カーズのプロダクト・マネージャー、スヴェン・グルンワイド氏は車両概要説明の際にこうコメントした。
「新型ファントムをデザインするに当たり、私達はお客さまの希望や願いなどを取り入れデザインしました。この新しいアーキテクチャ(構想のこと)である”アーキテクチャ・オブ・ラグジュアリー”を取り入れた新型ファントムは、今後のロールス・ロイスの基礎となるものです。」
今回新型ファントムが加わったことで、ロールス・ロイスのラインナップは全8車種となった。素晴らしい性能とラグジュアリーを兼ね備えた同社のカー・ラインナップだが、その全てを凌駕する存在こそが今回発表された新型ファントムというわけだ。
これほどのラグジュアリーは、世界中どこを探しても見つからない!
さまざまなトピックスがある新型ファントムだが、筆者が素晴らしいと感じたところは4WS(4輪操舵システム)を初採用したことだ。
全長5,770mm、全幅2,020mmにもなる超大柄なボディは少々扱いずらい。4WSを採用したことで、大柄なファントムは日本の狭い道でも格段に扱いやすくなったことだろう。
またFR駆動のみとなる新型ファントムだが、新しく開発したプラットフォームは4WDシステムへの発展も視野に入れ開発されているそうだ。今後、4WDシステムを搭載したファントムの登場も十分に考えられる。
世界中の車で最も静寂であり、最もラグジュアリー。魔法の絨毯のような乗り心地とV12ツインターボエンジンが生み出す脅威的なパワー。
ロールス・ロイス 新型ファントムは、今までと同じように「世界最高の車」の地位を守り続けて行くだろう。そして、ラグジュアリー・カーの最高峰であるこの車には、この先ライバルと呼べる存在は出てこないのかもしれない。
[Text/Photo:松田 タクヤ(オートックワン編集部)]
ロールス・ロイス 新型ファントムの主要スペック | ||
---|---|---|
車種名 | ファントム | ファントム エクステンデッド・ホイールベース |
グレード | -- | -- |
パワートレイン | ガソリンエンジン | ガソリンエンジン |
JC08モード燃費 | -- | -- |
価格(消費税込) | 5460万円〜 | 6540万円〜 |
全長 | 5,770mm | 5,990mm |
全幅(車幅) | 2,020mm | 2,020mm |
全高(車高) | 1,645mm | 1,645mm |
ホイールベース | 3,550mm | 3,770mm |
車両重量 | 2700kg | 2750kg |
乗車定員 | 4/5人 | 4/5人 |
トランク容量 | 548L | 548L |
ステアリング・ポジション | RHD/LHD | RHD/LHD |
エンジン種類 | 60°V型12気筒/48バルブツインターボ | 60°V型12気筒/48バルブツインターボ |
排気量 | 6,750cc | 6,750cc |
エンジン最高出力 | 420kW(571PS)/5,000rpm | 420kW(571PS)/5,000rpm |
エンジン最大トルク | 900N・m(91.8kg・m)/1,700-4,000rpm | 900N・m(91.8kg・m)/1,700-4,000rpm |
燃料タイプ | ハイオク | ハイオク |
トランスミッション | 電子制御8速AT | 電子制御8速AT |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) | 後輪駆動(FR) |
性能 | ||
0-100km/h加速 | 5.3秒 | 5.4秒 |
最高速度 | 250km/h(リミッター作動) | 250km/h(リミッター作動) |
ロールス・ロイス ファントムの関連リンク
>>ロールスロイス ファントム シリーズII 海外試乗レポート
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