【試乗】ブリヂストン ECOPIA(エコピア) EX20シリーズ試乗レポート/岡本幸一郎(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:和田清志
新商品ではウェットグリップを最重視!
「ECOLOGY(環境)」と「UTOPIA(理想郷)」を組み合わせた、「ECOPIA(エコピア)」ブランドの登場から、すでに20年以上。
環境保全の取り組みを実施してきたブリヂストンは、これまでにも増して低燃費タイヤに力を入れている。
国内市場の変化として、近年は車種カテゴリーが多様化するとともに、女性ドライバーやシルバー層の増加などユーザー像も変化しており、これに合わせてタイヤに求められる性能も多様化してきた。
そして調査の結果、車種カテゴリーによってタイヤ購入時に重視される性能が異なることも判明した。
どの車種のユーザーにも、もっとも重視されているのはウェットグリップである点は共通するが、セダンやミニバンのユーザーでは高速直進安定性を、軽やコンパクトカーとミニバンのユーザーは燃費を重視し、また全体を通じてはライフや静粛性を重視する傾向が強かったという。
EX20シリーズのウェット性能を試す!
まずは、ECOPIA EX20シリーズにおける最大の訴求点であるウェットグリップの違いを知るため、ウェット路面で80km/hからのフルブレーキングを実施するデモを見学。
「ECOPIA EX20RV」を履いた日産 セレナと、「ECOPIA EX20C」を履いたダイハツ タントに対し、既存の低燃費スタンダードタイヤである「NEXTRY」を装着した同一仕様の車両で比較したところ、制動距離の違いは明らか。
まず、「NEXTRY」装着のセレナが制動距離約31Mに対し、「ECOPIA EX20RV」を履いたセレナの制動距離は約24.5M。(※右上写真、右の白いボードが「NEXTRY」装着車の停止位置、左が「ECOPIA EX20RV」装着車の停止位置)
続いて、「NEXTRY」装着のタントが制動距離約33Mだったのに対して、「ECOPIA EX20C」を履いたタントでは約24.5M。(※右下写真の、右の白いボードが「NEXTRY」装着車の停止位置、左が「ECOPIA EX20C」装着車の停止位置)
どちらも、まるでヤラセかと思うくらい(もちろんそんなことはないのだが…)差がついたことに驚いた。
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