西部警察「日産 サファリ 4WD」、 ゲン(苅谷俊介)の運転で30年ぶりの緊急出動!
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:オートックワン編集部・株式会社石原プロモーション 製作著作:株式会社石原プロモーション
ゲンがサファリで30年ぶりに帰って来た!
ご存知、派手なアクションと大胆なカーアクション、そして豪快な爆破シーンでいまでも絶大な人気を誇るポリスアクションストーリー、ドラマ『西部警察』 。渡哲也さんが演じる大門部長刑事と “大門軍団” の刑事達が極悪な犯罪に立ち向かう姿を描き、1979年から5年間の長きに渡り放映されていた。
熱い刑事達の活躍もさることながら、西部警察では「特別機動車両」 も欠かせない「名優」だった。そんな中の1台、「日産 サファリ 4WD」は、2014年3月21日から6月8日(日)まで、 日産自動車グローバル本社内ギャラリーで特別展示を果たし、熱い注目を集めていた。
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ゲン、サファリについて語る
サファリが最後に活躍したのは西部警察PART-III 第52話「北帰行」(1984年5月27日放映)。実に30年ぶりの再会を果たした苅谷俊介さんは、久しぶりに対面したサファリを見て「小さいな」「こいつだけは歳を取らないんだな、サファリは変わらないな」「ちょっとしか運転していないから、遠くまで走ってみたい」と嬉しそうに笑顔を見せた。
特別機動車両「サファリ 4WD」に苅谷さんが乗ることになった理由についてお聞きした。当時西部警察ではスカイラインターボをベースにした「マシンX」という人気車両があったが、マシンXには加納竜さん演じる桐生刑事が良く乗っていた。「それはやはり彼にマシンXが合っていたから。一番悪役っぽい顔をしたぼくには4WDのサファリが似合っていると言われ、乗ることになった」のだそうだ。でもそのことについて、苅谷さん自身はとても「サファリとは相性がよかった」と話してくれた。
サファリでのアクションについては、「Zやスカイラインみたいな激しいカーアクションは出来なかった。言うことをなかなか聞いてくれなかった」と笑いつつも、最後にはサファリは放水で犯人を追いつめる重要な役も多く、その役回りを持つサファリを運転したことはとても誇りに感じられていたのだそうで、苅谷さんはサファリにはひときわ愛着があるように見えた。
「久しぶりに会って、ガタが来てるかと思ったらサファリは元気だった。パワーを貰ったよ。いまドラマをやってるんだけど、あしたから頑張れるよ」とサファリを時折愛でるように見ながら、サファリとの思い出を嬉しそうに語る苅谷さんがとても印象的だった。
石原プロは「実家みたいなもの」
当時の撮影の様子を伺った。カースタントも派手なシーンが毎週のように連続したが「それが西部警察だと思っていた」。
というアクションを伴う撮影はやはりハードだったようで、ケガや傷は毎日あたりまえだったという。でも、あの当時、怪我をしても手当をしてくれ、なんて人は誰もいなかったのだそうだ。とくに苅谷さんは当時撮影の助監督もされていて、現場での苦労もかなりあったようだ。スタッフ総出で撮影現場に入って来るクルマや見物客を食い止めたりして大変だったと語ってくれた。
当時石原プロに在籍していた苅谷俊介さん。それも、当初は俳優として入ったのではなく、スタッフから叩き上げられて役者になった珍しい経歴を持つ。「文学青年」と石原裕次郎氏から呼ばれたそうだが、そこには苅谷さんの努力と苦労の経歴を評価する思いが込められていたという。こうして苅谷さんを育てた石原プロは、苅谷さんにとって大切な「実家」のような存在、と語る。
「石原プロは“石原軍団”と呼ばれるが、実際には軍団ではなく、男同士の絆で結ばれていた刑事たち。今の若い人たちにも、このドラマを観て絆を大切にして欲しい」という熱い思いも伝えてくれた。
すべてアクションで作られた、二度と生まれないドラマ
西部警察の凄さのひとつが、現代では再現出来ない、そのスケールの大きさだ。
1979年から1984年までの製作数:236話/平均視聴率:14.5%/ロケ地:4,500箇所/封鎖した道路:40,500箇所/飛ばしたヘリコプター:600機/壊した車両の台数:約4,680台/壊した家屋や建物:320軒/使用された火薬の量:4.8トン/使用されたガソリンの量:12,000L/始末書の枚数:45枚・・・
などの数字は、もはや伝説となっている。でも苅谷さんは、西部警察のようなドラマはもう作れないと断言した。「道路使用許可、俳優の運転技術など、あらゆる条件で困難だろう」。というのも、当時は横転するアクション以外のスピンターンやカーチェイスといったカーアクションはほとんどがスタントマンの差し替えなしで、刑事役を演じた本人が鮮やかなステアリングさばきでこなしていたのだというのだ。これには改めて驚かされる。
そして苅谷さんは、西部警察について、最後に「カースタントは今はCGを使うのが当たり前だけど、西部警察はすべて生のアクションだった。それを現実でやってきた誇りがあった」と綴ってくれた。苅谷さんのひとことひとことから、西部警察で演じていたこと、石原プロ、そして西部警察への誇りが感じられることがとても感慨深かった。
西部警察はやはり本気で作られたドラマだったのだ。だからこそ、今でもこうして多くのファンを惹き付けて止まないのだろう。
[レポート:遠藤イヅル/Photo:オートックワン編集部・株式会社石原プロモーション]
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