日産 超小型モビリティ(ニューモビリティコンセプト)試乗レポート/渡辺陽一郎(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン
超小型モビリティ、これは意外にも“楽しい乗り物”だ!
これは楽しい!
未来のクルマによる短距離移動は、意外に楽しめるのかも知れない。まったく本質とは違うところに感心してしまった。
試乗したのは日産の「ニュー・モビリティ・コンセプト」。「超小型モビリティ」と呼ばれるカテゴリーのクルマで、二酸化炭素の排出抑制、エネルギーの有効利用などを目指して開発された。今後も末長くクルマを使って行くために生まれた究極のエコカーと考えれば良いだろう。
日産は地元となる横浜市と「持続可能なモビリティー社会の実現」を目指し、5年間(2009~2013年度)の「ヨコハマ・モビリティ・プロジェクト・ゼロ」を立ち上げている。
横浜市民と一緒になって「日々の生活に欠かせないモビリティの質を高める」「温室効果ガスの排出を究極まで抑制する」をコンセプトに掲げ、「世界で一番電気自動車の走りやすい街にする」ことを目指すという。2012年6月には国土交通省がガイドラインを示し、実証実験が開始されている。
試乗した「ニュー・モビリティ・コンセプト」は、全長が2,340mm、全幅が1,230mm、全高が1,450mmという前後二人乗りの電気自動車。バリエーションはドアのないタイプと、樹脂製のルーフウィンドウも装着したドア付きのタイプが用意される。
車両重量はドアのないタイプが470kg、ドア付きが500kgだ。モーターの出力は定格8kW(11馬力)、最高15kW(20馬力)とされ、リチウムイオン電池を搭載する。バッテリーの総電力量は明らかにされていないが、「リーフの3分の1くらい」とのことだから8kWh前後だろう。
航続可能距離は最大で約100km。最高速度は時速80kmとされ、充電に要する時間は200V電源で約4時間という。
日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)
全長×全幅×全高:2,340×1,230×1,450mm
乗車人数:前後二人乗り
最高速度:約80km/h
車重:470kg(ドア無)、500kg(ドア付)
出力:定格8kW、最高15kW
航続距離:約100km
充電方法・時間:普通充電200V、4時間
その他:発売時期及び販売価格などは未定
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